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2022.11.09
  • CO-CREATION

アバター管理で安全・安心なメタバースへ|METAVERSE EXPO JAPAN 2022 in CEATEC 出展レポート

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DNPではリアルとバーチャルを融合し、新しい体験価値と経済圏を創出するXRコミュニケーション事業を推進しています。今回は10月に開催された「METAVERSE EXPO JAPAN 2022 in CEATEC」に出展し、メタバース毎に複数のアバターを使い分けていく新サービス「PARALLEL ME」などの取り組みを紹介しました。レポートでは当日の様子をお届けします!

DNPがつくるメタバースの未来を展示

2022年10月18日〜21日の間、「METAVERSE EXPO JAPAN 2022 in CEATEC」が幕張メッセにて開催されました。本イベントは、メタバースビジネスを牽引するさまざまな企業や団体が集結しメタバースの現在と将来像を発信するもので、「競争」ではなく「共創」しながら業界内の動きを加速させることを目的としています。

今回DNPは「メタバース上での体験価値と不正利用やなりすまし抑止の両立」をコンセプトにブースを出展。リアルと連動したXR空間を構築するシステム「PARALLEL SITE(パラレルサイト)」と、今年10月に発表したXRアイデンティティシステム「PARALLEL ME(パラレルミー)」を軸に、多様な取り組みの展示を通じてリアルとバーチャルの融合した世界を紹介しました。

安全・安心なコミュニケーションをメタバースで実現

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メタバースを跨いでアバターを管理する「PARALLEL ME」

DNPはこれまでメタバースにおける”場所づくり”を手がけてきましたが、今回新たに展示した「PARALLEL ME」は、生活者がさまざまなメタバースを利用する際に自身のアイデンティティ情報やアバターなどを安全に管理・認証できるようにする、”人”を基点にしたサービスです。

今後さまざまなメタバースが広がる中で、私たちはアバターを用いて自分の姿かたちや保有する情報を自由にコントロールしていくことが必要となってきます。「PARALELL ME」によって個々人のアイデンティティ情報を管理・認証できるようになり、安心してメタバースにおいて様々な活動が可能になります。

ブースでは「PARALELL ME」の狙いや利用シーンなどを動画でわかりやすく紹介しながら、メタバースにおけるセキュリティ管理として、第三者によるなりすましの防止や信頼性の証明で安全・安心なコミュニケーションを実現するための考えなどを提示しました。

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リアルと連動させる、自治体や企業の多様な「PARALLEL CITY(パラレルシティ)」

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ブース中央では「PARALLEL SITE」で構築した代表的なバーチャル空間を用いて映像を制作する「バーチャルプロダクション」を展示し、現実とバーチャルの両空間がリアルタイムにつながるXR体験を紹介しました。

こちらは秋葉原のバーチャルプロダクション体験の様子です。大型LEDビジョンに立つと、インカメラVFXの手法で撮影・合成された映像がディスプレイに映し出されます(画像下)。体験者の没入感や、リアルだけでは不可能な映像表現・配信が可能になるなど、今後もさまざまな用途への活用が期待される技術になります。

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宮下公園のバーチャル空間、アバターとコミュニケーションも可能

他にも自治体や企業の活用事例として、「PARALLEL SITE」によって開発したさまざまなバーチャル空間を紹介しました。リアルと連動させるものの、現実では難しい表現や空間設計をすることでXRならではの体験をつくり続けています。日時が限定的なリアルイベントをしたり、リアルとバーチャルでイベントを連動させるなど、場所の価値を拡張しながらユーザー体験の可能性を広げています。(※)

(※)展開実績:MIYASHITA PARKを舞台にリアルとバーチャルが連動した新感覚の謎解きイベントを開催 | ニュース | DNP 大日本印刷

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共創やコラボレーションでつくるXRコミュニケーション

ブース内では、DNPの共創パートナーでもある株式会社PocketRD(※)の完全自動アバター作成サービス「AVATARIUM(アバタリウム)」について、自分をそのままアバターにするサービス内容や、アバターのカスタマイズを通じて理想の自分を実現するといった活用の可能性も紹介されました。

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(※)参考:PocketRDと資本業務提携 | ニュース | DNP 大日本印刷

また、本イベント限定のコラボ企画として、Meta社のヘッドマウントディスプレイを用いたDNPコンテンツインタラクティブシステム 「みどころウォーク®」の展示も行いました。

DNPが参画する「リシュリュー・ルネサンス・プロジェクト」で超高精細に撮影したフランス国立図書館の歴史的空間「マザラン・ギャラリー」の天井画を用いて、高品質かつ新しいデジタル鑑賞体験の場を提供しました。手すりをたどりながら実際に移動することで、階段や地上・天井への距離の変化など、広大な仮想空間を体感しながら動き回ることができます。

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カンファレンスにて紹介するXRコミュニケーション事業

19日には、DNP ABセンター長の金沢が登壇し、DNPのXRコミュニケーション事業構想について説明しました。DNPが印刷業界として培ってきた技術力を強みとし、XR・メタバースといった成長領域における取り組み強化をしていくことを語っています。アーカイブ映像がありますのでぜひご覧ください。

また、ABセンター XRコミュニケーション事業開発ユニットの 部長である宮川が、20日に日本経済新聞社様の「日経メタバースコンソーシアムinMETAVERSE EXPO JAPAN」にて「メタバース時代の新しい働き方とは」というテーマのトークセッションでもビデオ登壇しています。こちらもアーカイブがあるので是非ご覧ください。

CONFERENCE PROGRAM|METAVERSE EXPO JAPAN 2022 in CEATEC (mej2022.com)

まとめ

今回の展示では、新サービス「PARALELL ME」をはじめ、メタバースの多様な可能性とDNPが考える安全・安心なXRコミュニケーションの未来を紹介することができました。これからもあらゆる制限を超えて、リアルとバーチャルをつなぎ新しい体験価値を創出していきます。DNPのXRコミュニケーション事業における共創・協業にご興味を持っていただけましたら、ぜひご連絡をお待ちしています!