共創パートナー募集
- スポーツに関わる事業を展開している企業、競技団体、自治体
- スポーツデータやファンコミュニティを活用した事業を検討したい企業、競技団体、自治体
- スポーツを通じて地域活性化をしたい企業、競技団体、自治体
PROJECT REPORT 活動報告
PROJECT
スポーツ・地域・企業をつなぐプラットフォームとなり、人材の流動化・場づくり活動により、スポーツ産業の発展に貢献する
【Webサイト公開】スポーツ情報管理サービス
スポーツ団体が大会運営などで必要な会員基盤・収益管理をオンラインで一元管理することができるサービス“スポーツ情報管理サービス”のWebサイトが公開されました。
スポーツ情報管理サービスが提供する様々な機能により、効率的・効果的な協会運営が可能となります。活用事例やサービス導入されたスポーツ協会の方々のお声、開発者インタビューも掲載しておりますので、ぜひチェックしてみてください!
■スポーツ情報管理サービスWebサイトURL
https://www.sportscom.jp/
■スポーツ情報管理サービスに関する記事は以下リンクをご参照ください。
【スポーツ競技団体 必見】DNPのスポーツ情報管理サービスを導入する4つのメリット!!
【メディア掲載】DNPのスポーツビジネスが「Biz/Zine」に掲載されました
【共創事例】スポーツ全体の情報基盤を目指す!DNPとハンドボール協会が取り組むスポーツビジネスの土台づくり
本取り組みにご興味のある方はコチラからお問い合わせください。
地域課題の解決につながるソリューションを展示会へ出展
【この記事はこんな方におすすめ】
- マイナンバーカードの活用や、モビリティ、教育などスマートシティに興味のある方
- メタバースやITを活用した新たな体験に興味のある方
- スポーツを通じた地域活性化やサービスに興味のある方
大日本印刷株式会社(DNP)は、2023年6月28日(水)~6月30日(金)に東京ビッグサイトで開催される「第3回スマートシティ推進EXPO」および「Japan Sports Week 2023」に出展します。
DNP出展ブース
- 「第3回スマートシティ推進EXPO」(東7ホール小間番号31-20)
- 「Japan Sports Week 2023」(東4ホール小間番号4-31)
地域おこし&スポーツが、多様な強みを掛け合わせて実現する地域DX(デジタルトランスフォーメーション)の姿を、対談形式でお伝えするセミナ-にも登壇いたします。
出展サービスについての詳細や、DNPの地域創生・まちづくりの取組、スマートシティや地域DXの取組、スポーツ事業にご興味のある方はぜひコチラからお問合せください!
詳しくは以下のURLをご参照ください(2023年6月6日 DNPニュースより)
「第3回スマートシティ推進EXPO」と「Japan Sports Week 2023」に出展 | | ニュース | 大日本印刷
【スポーツ競技団体 必見】DNPのスポーツ情報管理サービスを導入する4つのメリット!!
スポーツ競技団体の方が抱えるお悩みの中で、次のようなお声が特に多く聞こえてきます。
・運営の業務が膨大かつ正確性がもとめられ時間がかかってしまう
・会員の継続率が低く、会員が減少傾向にある
本来なら会員の継続率を高め、会員数を増やすための施策や競技の魅力を広める活動に取り組みたいところだと思います。
業務に追われてしまい取り組めていないうちに、会員がどんどん離れていってしまい、団体の運営も危ぶまれてしまう…その悩みを解決するために、DNPのスポーツ情報管理サービスの導入をご検討ください。
【こんな方におすすめ】
- スポーツ競技団体の運営に課題を感じている方
- スポーツ競技団体の会員向け施策、コミュニケーションに悩みを抱えている方
- スポーツ競技団体のDXにとりくみたい方
1.DNPのスポーツ情報管理サービスとは
スポーツの競技団体の方が 、本来のミッションである「スポーツの価値を最大化」に集中できる環境を作るためのサービスです。
魅力ある競技運営を行うためには、 仕組みを作る財源や、不足しているリソースを補う必要があると感じ、各競技団体の人・モノ・資金の不足を解決するサービスとして展開しています。
2.DNPのスポーツ情報管理サービスを導入するメリット
スポーツ競技団体の運営者が、スポーツ情報管理サービスを導入するメリットを、大きく4点お伝えさせていただきます。こちらの内容を読んで1つでも気になる!という点があれば、お問合せください。
SaaS型で初期コストがかからない
コスト面がネックとなり、管理業務の改善に取り組めていない団体の方は是非ご検討ください。DNPスポーツ情報管理サービスは、維持費、メンテナンス費、サーバー費など運用コストは基本的にはございません。クイックに始めていただくことが可能です。
※ 会員件数や流通金額によって月額利用費をいただく場合もございます。
お金の徴収と大会エントリーをまとめることができる
- 自組織の会費を自由に設定することができます。
- クレジットカード 支払い、コンビニ支払いなど様々な方法で徴収可能です。
- 納付状況もリアルタイムで管理画面から確認できます。
- 会費を中央団体と地域団体で合わせて徴収し、分配することも可能です。
顧客情報の一元管理、大会のアーカイブ化
帳簿を見返したりしなくても、管理画面上で検索をすればその会員がどういう状況であるか、関連するクラブがあるかなど 一元管理が可能となります。
- 会費の納入状況
- 大会の参加履歴
- 会費継続年数
これらの情報をもとに、スムーズに、大会告知などのコミュニケーション施策に活かすことができます。 また大会結果の蓄積を行うことで、会員の満足度を高めることにつながります。
新たな収益源の獲得
今後拡張予定の機能で、グッズの販売や教育者指導のためのeラーニングなどの拡張機能を予定しております。
スポーツ競技団体の方にDNPのスポーツID管理サービスを活用して運営 ことで、会費・大会参加費以外の新たな収入源となり、より充実した団体運営につなげていただけます。
★詳しいご説明や資料をお求めの方は、コチラよりお問い合わせください。
3.実は会員側にもメリットがあります!
会費支払い・大会参加がしやすい
上述の通りですが、会費や大会参加費についてもクレジットカードや、コンビニ振り込みを活用できるようになります。
また、まとめて支払うことができるようになるので、「支払い漏れで大会参加できない」などのトラブルを避けることができるようになります。
会員の周囲の方(ファン、ご家族、ご友人)も活用できる
友人の大会の結果をみたり、大会写真のアップロードなどで一緒に楽しむこともできます。
また、大会の観覧チケット(電子チケット)もこちらから申し込みができるようになり、新たなファン層の拡大につなげることができます。
4.お申し込みの流れ
STEP1
お問い合わせフォーム からご連絡ください
STEP2
DNPから1週間以内にご返信させていただきます。
その際、MTGの申込設定などご相談させていただく場合もございます。
STEP3
ご面会or資料送付
★詳しいご説明や資料をお求めの方は、コチラよりお問い合わせください。
5.まとめ
導入 する4つの理由
①業務負荷軽減でき、本来取り組むべき団体活動に注力できる
②会員との新たなコミュニケーションをとれるツールとなる
③団体側だけでなくユーザー(会員)側にもメリットがある
④今後拡張するサービスにより、団体の活動の幅が広がる
導入をおすすめしたいのはこんな方
①日々の管理業務に追われている団体
②申し込み方法、支払い方法をアップデートできず、会員離れのリスクを抱えている団体
③会員から、改善要求などクレームを受けている団体
★詳しいご説明や資料をお求めの方は、コチラよりお問い合わせください。
DNPのプロフェッショナルが解説『世界で、日本で急成長している「eスポーツ」とは?』
eスポーツは「エレクトロニック・スポーツ」の略で、スポーツ競技として、主にコンピューターゲームで対戦する際の名称です。2022年には日本のeスポーツファン(試合観戦・動画視聴経験者)が700万人に達しており、2023年には国内市場が130億円規模になると見込まれています。
このeスポーツ市場の最新動向と今後の発展について、DNPでeスポーツ事業を手がけるプロジェクト担当者が詳しく解説しております。
【この記事はこんな方におすすめ!】
- eスポーツプレイヤー向けのサービスを検討・開発・提供したい企業
- eスポーツの大会やイベントを企画・開催して、eスポーツに興味がある生活者にアプローチしたい企業
- eスポーツを通してゲーム文化の普及・啓蒙活動を目指したい企業
具体的なご相談はぜひコチラへお問い合わせください!
詳しくは以下のURLをご参照ください(2023年1月16日 Discover DNPより)
世界で、日本で急成長している「eスポーツ」ってなんだ? | Discover DNP | DNP 大日本印刷
【メディア掲載】DNPのスポーツビジネスが「Biz/Zine」に掲載されました
DNP INNOVATION PORTにてプロジェクト活動内容を発信しているDNPのスポーツビジネスサービス
「スポーツ情報管理サービス」と「チアスタ!」について、ビジネスメディア「Biz/Zine」さんに取材していただきました。
取材記事
【前編】
DNPが取り組むスポーツ分野の新規事業開発-競技団体向けプラットフォームで実現するスポーツのDX
【後編】
DNPの新規事業で生まれたアスリートを応援する「ギフティングサービス」とは?
取材記事のポイント
- なぜDNPがスポーツビジネスに参入したのか
- スポーツ情報管理サービスとは何か?
- ギフティングサービス「チアスタ!」とは何か?
- どのような苦労があったのか
- 今後どのような世界を目指しているのか
*スポーツ情報管理サービス CO-CREATIONプロジェクトはコチラ
*チアスタ! CO-CREATIONプロジェクトはコチラ
今現在、新たにチャレンジしている内容や直面している課題もあります。
興味が沸いた!何か一緒にできるかもしれない!という方は、お問い合わせをいただけますと幸いです。
是非、オープンイノベーションで新しい事業を創り出しましょう。
【オススメ記事】
【新商材紹介】社内eスポーツイベントパッケージを提供開始
eスポーツで社内コミュニケーションを活性化!
eスポーツを活用した社内イベントを実施することで、地域や年齢を超えた交流が可能となります。特に昨今の情勢から、大勢で集まったイベントなどは実施が難しい面もあるかと思いますが、eスポーツを活用したイベントはオンラインでのコミュニケーションツールとしても非常に有効な手段です。
【この記事はこんな人におすすめ】
eスポーツイベントをやってみたいが…
- そもそもeスポーツイベントのやり方がわからない
- どんなゲームを選んだらいいかわからない
- 運営側にゲームの知識がなくて、自信がない
- eスポーツイベントを開催するのに必要な機材・設備がない
など運営や企画に関する様々なお悩みがある企業さまは是非ご相談ください!
お問い合わせはこちらから!
DNP eスポーツイベントパッケージの特徴
- 全国拠点をつなぐ社内交流(オンライン、オフライン対応可能)
- 従業員とそのご家族まで巻き込んだ参加型企画
- 低コスト・高品質のオールインワンパッケージ(企画・台本など汎用プラン:50万円~ 詳細についてはこちらからお問合せください)
DNPでは、2019年より社内コミュニケーションの取り組みとしてeスポーツ大会を開催しています。コロナ禍においては運動会などのリアルイベントが出来なくなる中、オンラインで全国の拠点をつなぎ、社員・家族が一堂に交流を図り楽しんでいます。こうした家族で参加でき、場所を選ばすに楽しめるeスポーツを社内コミュニケーションに活用する動きは各社に広がっていて、私たちも社内での知見を活かした提案をしています。
また、社会人プレイヤーを対象としたeスポーツリーグ「B2eLEAGUE」の立ち上げや、その前身となる「eスポーツ企業対抗戦®」の開催など、アマチュアプレイヤーが参加しやすいオープンな大会を積極的に企画・運営しています。
※「eスポーツ企業対抗戦」は株式会社クリーク・アンド・リバー社の登録商標です。
■お問い合わせは「CO-CREATION PROJECTに関するお問い合わせ」から!
DNPの商材ページからも資料ダウンロードができますので、ご覧ください。
URL:https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/10162287_1567.html
【ニュースリリース】新千歳空港にて開催!eスポーツイベントに特別協力
DNPでは「eスポーツがあたりまえの未来をつくる。」コンセプトに誰もが楽しめるプレイヤーファーストのeスポーツ環境の実現に向けた活動を行っています。
この度、新千歳空港にて開催される「北海道エアポート eスポーツチャレンジ2022 -FORTNITE(フォートナイト)-」の特別協力を行うこととなりました!
【このNEWSはこんな方におすすめ!】
- eスポーツを通じた地域や企業内外の交流を促進したい方
- eスポーツの活用例を知りたい方
- eスポーツイベントの事例を知りたい方
具体的なご相談はぜひコチラへお問い合わせください!
▼以下リリース文抜粋
新千歳空港で、産官学連携によるeスポーツを通じた“空港起点”の地域創生企画を支援
親子と個人の参加者を募集し、11月27日(日)に「FORTNITE」大会と啓蒙イベントを開催!
大日本印刷株式会社(DNP)は、2022年11月27日に開催する、北海道エアポート株式会社が主催する、新千歳空港における産官学連携のイベント「北海道エアポート eスポーツチャレンジ2022 -FORTNITE(フォートナイト)-」の特別協力を行います。
本イベントは、世界中で人気が高いサードパーソン・シューティング(TPS)ゲーム*1「FORTNITE」の大会で、広く参加者を募集します(親子参加・個人参加)。また、より多くの方にeスポーツの魅力を伝えるための体験コーナーやトークステージを同時に開催します。北海道の産官学の企業・団体が連携した本イベントを通じて、空港を起点とした地域振興に貢献します。
イベント公式サイトURL :北海道エアポートeスポーツチャレンジ 2022 -FORTNITE-
イベント告知動画URL :https://www.youtube.com/watch?v=3lkFOubzZIo
Twitter :https://twitter.com/HAPeSports
*1 サードパーソン・シューティングゲーム : 利用者が操作するキャラクターを第三者視点で追い、移動しながら戦うコンピュータゲームの総称
詳しくは以下のURLをご参照ください(2022年11月8日 DNPニュースより)
新千歳空港で、産官学連携によるeスポーツを通じた“空港起点”の地域創生企画を支援 | ニュース | DNP 大日本印刷
【共創事例】スポーツ全体の情報基盤を目指す!DNPとハンドボール協会が取り組むスポーツビジネスの土台づくり
DNPはスポーツ産業の振興や課題解決に取り組んでおり、2019年からスポーツ競技団体に向けた「DNPスポーツ情報管理サービス」を展開しています。今回は当サービスを活用した日本ハンドボール協会との取り組みや、スポーツビジネスの基盤づくりについて、両社のビジネスリーダーにお話を伺いました。
〖この記事はこんな課題意識を持ったスポーツ協会・団体さまにおススメです!〗
- 競技運営の効率化を進めたい
- スポーツ人口の拡大、人材育成に注力したい
- 競技者との新たなコミュニケーション方法を創りたい
- スポーツの未来を共に考える仲間を探している
スポーツ情報管理サービスで競技団体のビジネス基盤をつくる
―スポーツ事業推進部では、どのようなミッションのもとに事業開発を進めているのでしょうか?
仲谷:スポーツ事業推進部は、新規事業をつくるABセンターの中でもスポーツ市場でのビジネスをつくるユニットになります。昨今の新規事業開発においては「コトづくり」が重要視されますが、まさにスポーツは素晴らしいコンテンツになると考え、スポーツを通じたコトづくりビジネスをつくる取り組みをしています。現在は主に「DNPスポーツ情報管理サービス」を開発・提供しています。
―DNPスポーツ情報管理サービスについて教えてください。
仲谷:DNPスポーツ情報管理サービスは、スポーツ競技団体の運営業務の効率化や事業拡大を支援するSaaS型のサービスで、会員登録や会費、大会の申し込み管理など、団体の運営に必要なさまざまな機能を提供しています。2019年の秋から利用が開始され、現在は日本ハンドボール協会さんの「マイハンドボール」をはじめ22の協議団体で採用されています。
競技団体が抱える複数組織の情報基盤として、運営に関わるデータの蓄積が可能となります。団体は会員に個人IDを発行することで、競技記録の管理や競技大会情報の提供など、生涯にわたり一人ひとりに向けたさまざまなサービスを展開することができます。また、会員やファンに向けても大会と連動させたオリジナルグッズや画像の販売などで価値のあるサービスを提供できるよう開発を進めています。
DNPスポーツ情報管理サービスについて詳しくはコチラ
ーサービス開発の背景にはどのような課題があったのでしょうか?
仲谷:はじめに、スポーツ市場では大きく分けて「みる」スポーツと「する」スポーツのビジネスがあると考えました。「みる」領域ではファンサービスやチケット事業など、プロスポーツ系のサービスが多くプレイヤーも充実しています。一方で「する」スポーツのビジネスを考えたときに、地方競技団体の規模感に目が留まりました。数多くあるスポーツ競技団体の皆さんに対して何らかのサービスができないかということで、ニーズシェイピングを始めたことが最初のきっかけです。
実際に各団体の方にお話を聞くと、国でもスポーツ市場規模の拡大や産業支援が唱えられているものの、現場ではビジネスづくりを進められる人材も予算も足りず、そもそも何から手をつけていいのかわからないといった課題が見えてきました。運営業務もアナログな手段が多くボランティアでまかなうことも多いため、本質的にビジネスを広げるには根本的なところから入る必要性を感じました。そこでDNPとしてまずはビジネスができる基盤を整えるため、情報管理サービスの事業を立ち上げました。
ー開発から提供まではどのような体制で進行していますか?
仲谷:スポーツ情報管理サービスはSaaSの仕組みなので、同じ基盤を用いて協会ごとのUI/UXを作る形になります。ハンドボール協会さんでは「マイハンドボール」というサービス名称で活用いただいていますが、他の協会さんではまた違う名称でご利用いただいています。
新規事業開発のチームでは小さく作ってから積み上げて大きくしていく、リーンスタートアップの手法で開発を進めています。単なる受託ビジネスではなく「協業」だと考えているので、私たちも意見を出させていただきますし、協会さんからもオーダーを受ける場合もありますし、より良いサービスをつくるために協会さんと一緒に開発をしていく形を大事にしています。
スポーツ全体の情報基盤を見据えたハンドボール協会との協業
ー本サービスを導入して新システム「マイハンドボール」を立ち上げた経緯を教えてください。
湧永:2017年にハンドボール協会会長に就任してから、協会内のデータ管理や分析、活用に課題感を持っていました。本業で社長を務めている湧永製薬では、CRMを活用して顧客の購買データを元にリピート率を増やすなどの施策に取り組んでいますが、その観点でいうと協会ではデータを全く活かせていないことに気が付きました。
一方で、協会にもデータ自体は溜まっていました。たとえばインターハイやリーグなどの大会の競技登録者データは保有していますが、一年が終わったら全部捨ててしまっていたため、誰が競技を続けていて誰が競技をやめたのか、大会への来場者との紐付けなどの分析も含め、活用が全くできていない状況がありました。
協会としてはどうしても試合を盛り上げることに目がいきますが、観客を何万人集めてもデータ基盤がないとその時その時で終わってしまい、中長期的な取り組みには繋がらないですよね。システムで全てが解決するわけではないですが、まずは土壌を育てるために今あるデータをつなげるシステムを構想していた中で、ちょうどDNPさんのサービス思想と非常に合致したことや、一緒に細かく開発できる可能性もあったことから導入を決定しました。そして2021年から「マイハンドボール」の運用を始めています。
仲谷:システムのローンチに向けて週1、2回のペースで議論させていただく中で、私たちとしても実現したいイメージを共有できたことがとても大きかったですし、だからこそハンドボール協会さんとのプロジェクトはスムーズに進んでいると思います。
ーDNPのシステムを採用するにあたり、どのような部分を魅力に感じたのでしょうか?
湧永:各競技全体でスポーツを支えて盛り上げていくためには、一つの団体に会員登録するだけではなく、ハンドボール、野球やサッカーなど様々なスポーツ競技にも関われるような、統合的な基盤システムが必要になるだろうと考えていました。自分たちでゼロからシステムをつくる選択肢もありましたが、仲谷さんとお話しする中で、DNPの情報管理サービスを他の競技団体にも拡げていく考えを知り大きく惹かれました。本来はスポーツ協会全体で情報基盤を使っていくべきですし、そうすることでスポーツ業界全体に相乗効果が生まれてくるはずです。
仲谷:私たちが当初から抱いていた構想も、全てのスポーツに関する情報の統合です 。たとえば小学校などで行われるスポーツテストの入り口となるような、誰もが自分に合ったスポーツを見つけられる情報基盤をつくりたいといった思いが発端にありました。サッカーではレギュラーになるのが難しくても、ラグビーだったらできそうだとか、多様なスポーツを通じて選択肢が増える世界をつくることで、生活者みんながもっとスポーツを好きになると思っています。あくまでITは手段なので、楽しくスポーツをすること自体に価値を作って届けていきたいと考えており、各協会さんとの取り組みを進めた先の目標としてはそういったところを目指しています。
ーシステム導入後にはどんなことができるようになりましたか?
湧永:取り組み開始から2年ほどが経ちますが、昨対比で登録チーム数は増えています。審判の登録データも集約しているので、どんな審判がどこにいて、というのを団体全体で把握できています。今後は指導者などに関しても、指導者資格の状況などを全てシステムで管理することによって、全チームに見えるようにしていきたいですね。
運用面でいうと、各支部で一元的に登録状況を確認できるので、クラブチームの登録漏れなどがあれば該当する都道府県協会にフォローしてもらうなどの実務がとてもスムーズになりました。今までは一つ一つ手作業で確認していた中で、一元的な情報を元に細かく会員をサポートしていけることは大きいです。好評だったのは会員証のデジタル化で、QRコードリーダーなどでの入場手続きが容易になり、利便性の高さを感じています。
仲谷:当初は、各都道府県の協会がハンドボールの大会を何百回も開催しているのに年間の大会情報などは一元化されておらず、プレイヤーや観戦したい人に届いていないことがもったいないなとか、スポンサードの面でも機会損失になっていると感じていました。そういった情報面のコンテンツも「マイハンドボール」上に集約し始めたことで、今後のアプローチにも繋げていけますよね。
湧永:協会以外にもサークルや地元が主催の大会は結構あるので、どんどん登録してもらえるとボリュームが出て価値に繋がっていきますし、ハンドボールに関わる人みんなで情報を繋げていきたいですね。
ー「マイハンドボール」のローンチ後、活用促進に向けて工夫したことはありますか?
湧永:協会内の工夫でいうと、新システムへの移行後に使い方が全く異なると混乱が起きるので、機能は新しくても使い勝手は旧システムに近しくなることをとても意識しながらDNPさんと細かい改修に取り組んできました。
会員の方に対しては、楽しく感じてもらうことを非常に重要視しています。使う側のメリットがなければ登録しても使っていただけないので、将来的には長くハンドボールに接点を感じていただくためにフォトギャラリー機能を活用して、一人一人の試合記録と写真が残っていくようにしていきたいと思います。生涯を通した記録が溜まっていくことで「マイハンドボール」に自分のアルバムが作られていきます。まさにDNPさんのお得意な領域である写真サービスの技術などが使われている部分でもあります。
仲谷:私たちとしても、スポーツカスタマージャーニーのようなものを描きながら機能開発に取り組んでいます。私自身も部活や趣味でスポーツに取り組んできましたが、その中で〇〇協会という存在を意識したことは実は一度もなくて、多くのプレイヤーの方も同じだと思います。その競技を牽引する団体だからこそ、スポーツをする人たちに対して何らかのサービスを提供する形が必要になっていくと考え続けてきました。
スポーツは「する」「みる」「ささえる」で語られますが、まずは「ささえる」立場である協会さんのお力になるところから始めて、次は「する」の支援にシフトさせている途中にいます。写真や記録を残していくサービス機能もまさにその文脈です。そこがまた形になってきたら、今度は「みる」人へのサービスにシフトしていきたいと思っています。
「する」「みる」「ささえる」スポーツに関わるすべての人が利用できるサービスへ
ー今後のサービス展開や協業の取り組みについて教えてください。
湧永:来年の取り組みですが、いよいよします。そうすると、大会において競技登録者以外にもファンの方の登録が始まっていき、蓄積したデータの活用を開始できます。観戦者やOBOGに次の大会をお知らせしたり、細かくフォローしていく取り組みも始まるので、リピート率や新規・既存の把握、新規でもファンなのか元々プレイヤーだったのかなどを分析できるCRMのような機能の活用が楽しみです。
仲谷:それでいうと、情報基盤のデータを元にスポーツを「する」人に向けたコミュニケーションに取り組もうというのがキーワードとしてあります。メールやSNSの使い分けもそうですし、いかにその会員に対してタッチポイントを作るかに取り組んでいきたいですね。
外部のチケット販売サービスを使っても自分たちで会員データの分析をすることは難しいので、協会の中でチケット購入から観戦後のデータまでを一元管理できることは非常に便利ですし、そのデータを元にスポーツを「みる」「する」「ささえる」すべての人にアプローチできるので、長期的に競技を盛り上げていくのにも有効な機能になると考えています。
湧永:企業と同じように自分たちでお客様をフォローすることで収入が得られれば、最終的には経済的に自立していけますので、そういった協会にしていきたい思いもあります。その目標に向けてシステムを様々な用途に応じてカスタマイズするといった点でDNPさんにはすごく支えていただいていますし、今後の協業にも大きく期待しています。
ーハンドボール協会様としてスポーツ業界で取り組んでいく展望をお聞かせください。
湧永:スポーツを通じて健康寿命を長くすることが、最終的に描いている目標です。亡くなる前の10年間は介護が必要という時代の中で、健康寿命を伸ばすためのいろんな方法が研究されていますが、その一つが適度に運動することです。ただ健康のために運動しようと言ってもなかなか難しいですが、「楽しく身体を動かしましょう」だと話は変わります。孫や子どもと一緒にとか、体験会で少し身体を動かしてみるとか、試合を観に行くだけでもストレス発散になりますし、運動のきっかけや方法はいろいろあり、楽しんだ先に健康があるわけです。
スポーツを楽しむことで健康になるといった良い循環を、一体どこの業界が推進していくべきかと考えた時に、協会はすごく良い立ち位置にいると思いました。「楽しくハンドボールをやってみましょう」と、ハンドボール協会が言わなかったら誰が言うのか。これを私たちだけでなく各協会全体で盛り上げていくことで、結果的にみんなが元気に長生きできるような世界をつくっていくことが目標ですね。
たとえば今回のスポーツ情報管理サービスを多くの協会が使うことで、選手の時は試合の記録などが溜まっていきますが、次は長生きに向けて一人一人が自分の運動記録やPHR管理をできるようになれば、健康も可視化できます。そういったことをしっかりと実現化できる、スポーツ協会のファーストペンギンとして進んでいきたいと思っています。
ースポーツ競技全体への働きかけにあたり、DNPの役割や展望をお聞かせください。
仲谷:いろんな協会さんとお話しする中で、「DNPが僕たち(協会同士)を繋げてほしい」といったお声や横串の取り組みに関する要望をいただく機会が多くあります。企業と企業を繋ぐことを得意とするDNPだからこそ、スポーツビジネスにおいてもその役割は担っていきたいと考えています。今の日本のスポーツは助成金への依存度が高くなっていたり、ボランティアの側面が大きく、自走がなかなか難しい現状があります。それをビジネスとして建て付けながら、いろんな企業や協会と一緒に取り組んでいきたいですね。
私自身、スポーツビジネスに関わり始めてから、お会いする人の視座が皆さん非常に高いことに感化されています。「このスポーツが本当に好きだからこうしたい」や、湧永会長の「健康にしたい」という思い、そういった純粋な気持ちは一緒に仕事をする上で非常に良い刺激になりますし、その思いをしっかりとビジネスの市場で具体化できるように、私たちも上手くサポートをしながら共創型でを広げていきたいです。
DNPスポーツ情報管理サービスについて詳しくはコチラ
スポーツ観戦を盛り上げる「観戦ナビ」の実証実験を女子ソフトボールの試合で実施
得点や選手情報など試合展開に応じた情報をスマートフォンに配信し観戦の価値を向上
大日本印刷株式会社(DNP)は、株式会社スポーツマーケティングラボラトリー(SPOLABo)と共同で、スポーツ観戦を盛り上げる情報配信サービス「観戦ナビ(仮称)」を開発しました。
両社は、2022年10月1日(土)~2日(日)に一関運動公園野球場(岩手県)で開催される、女子ソフトボールの「ニトリ JD.LEAGUE 2022 JTBツアーゲームズ第13節」4試合で、今回開発したサービスの実証実験を行います。一般社団法人日本女子ソフトボールリーグ機構(JD.LEAGUE)の協力のもと、ソフトボール独特のルールや出場選手の情報などを試合展開に合わせて観客のスマートフォンに配信することで、観戦に関する体験価値の向上につなげていきます。また、場内アナウンスが聴き取りにくい、スコアボードの文字が読みにくいという観客に対しても、スマートフォンで試合情報を配信することで、情報への良好なアクセシビリティを確保します。
詳しくは以下のURLをご参照ください(2022年9月26日 DNPニュースより)
スポーツ観戦を盛り上げる「観戦ナビ」の実証実験を女子ソフトボールの試合で実施/ニュース/DNP 大日本印刷
女子カーリングチームのロコ・ソラーレが「チアスタ!」と「FitStats」のアンバサダーに就任
スポーツで夢をかなえる喜びや達成感、健康習慣づくりの大切さを伝える
大日本印刷株式会社(DNP)は、北海道北見市常呂町(ところちょう)を拠点として活動する女子カーリングチーム「ロコ・ソラーレ(Loco Solare)」とアンバサダー契約を締結しました。
DNPは、生活者とアスリートをつなぐ「DNPアスリート支援プラットフォームCHEER-FULL STADIUM チアスタ!」や、食事・睡眠・運動・メンタル等のヘルスケアデータを活用して、生活者の日常に合わせて最適な情報を届ける「DNP健康データ利活用サービス FitStats(フィットスタッツ)」などを展開しています。今回、カーリングのトップアスリートチームであるロコ・ソラーレと連携することで、両サービスの利用者とのコミュニケーションを一層深めて、スポーツの楽しさや健康の大切さなどを伝えていきます。
*「チアスタ!」WebサイトのURL : https://cheersta.jp
*「FitStats」のWebサイトURL → https://fitstats.jp/
詳しくは以下のURLをご参照ください(2022年10月12日 DNPニュースより)
女子カーリングチームのロコ・ソラーレが「チアスタ!」と「FitStats」のアンバサダーに就任 | ニュース | DNP 大日本印刷
【共創事例】ギフティング型のデジタル応援幕でアスリートを支援、DNPとMGスポーツが目指す「夢と自信」を与える応援とは
DNPはスポーツ産業の振興や課題解決に取り組んでおり、2021年からデジタル応援幕でアスリートを支援するギフティングサービス「チアスタ!」を展開しています。今回はチアスタ!を活用したスポーツ推進の協業について、MGスポーツ株式会社とDNPの担当者に、両社の取り組みやマイナースポーツや学生スポーツの支援にかける思いを伺いました。
(中央:MGスポーツ株式会社 ソリューションプロデューサー 鈴木康藏氏、右:DNP ABセンターデータ流通事業開発ユニットスポーツ事業推進部 上松桃子氏、左:井手上沙葉子氏)
アスリートとサポーターが持続的に使えるギフティングサービス「チアスタ!」
ーDNPが運営する「CHEER-FULL STADIUM チアスタ!」について教えてください。
上松:スポーツビジネスにも様々な形がありますが、主に夢に向かって挑戦し続けるアスリートの支援やチームの経営支援を課題解決の一つと捉え、開発したサービスが「CHEER-FULL STADIUM チアスタ!(以下、チアスタ!)」です。
チアスタ!はアスリートとそのアスリートを応援したいサポーターを繋ぐWebサービスで、アスリートはチアスタ!を通じて情報を発信し、サポーターは課金をしてデジタル応援幕を作ることで応援ができるという双方向的なコミュニケーションを可能にしました。2021年の夏にプレリリースをして、11月から本格的に提供を開始しています。
チアスタ!の大きな特徴は、ギフティング機能によってアスリート応援の可視化、資金化を実現している点です。サポーターがテンプレートやスタンプといったアイテムなどを購入してオリジナルのデジタル応援幕を作成し、応援したい選手に送ることで、その一部が選手に活動資金として還元される仕組みになっています。
ーなぜアスリート支援においてギフティングサービスの形が実現したのでしょうか?
上松:経済的な理由で競技を続ける夢を諦めたり、赤字経営でサポーターへの還元施策の実施がなかなか難しかったりと、特にマイナースポーツにおいて資金的な課題を抱えるチーム・選手は多く存在しています。彼らへの支援を実現する形として、企業協賛だけではなく、日頃スポーツから感動をもらっている生活者一人ひとりがマイクロスポンサーとなってアスリートを応援できたらと考え、チアスタ!の仕組みが誕生しました。
じつはチアスタ!は、社内のビジネスコンテストを通過したことで事業化が実現したサービスです。私はスポーツに関わる業務への部署異動をきっかけに、スポーツが生む熱狂や感動のエネルギーを体感するようになり、スポーツビジネスの知見を深めるために早稲田大学の「スポーツMBA Essense」というプログラムに通ったんです。そこで考えたのがチアスタ!の種となるアイデアでした。何とかして形にしたいと温め続けていたところでコンテストの機会を知り、DNPで実現するために再度企画をして、事業化の検討に進むことができました。
ー実際にどのような形でマイナースポーツの課題を解決していますか?
井手上:マイナースポーツのチーム・選手が活動資金を集める手段には、クラウドファンディングなどの既存サービスもありますが、長期的な資金調達の継続が難しいという課題がありました。それを踏まえ、チアスタ!ではアスリートの活動発信の場や、サポーターとのコミュニケーションの機会を継続的につくることで、いつでもどこにいてもデジタル応援幕を通じてアスリートにギフティングができるという、中長期的に資金調達を実現する形を目指しています。
上松:ファンやサポーターの課題でいうと、アスリートを応援したくても、特にマイナースポーツや個人競技などは選手情報や試合情報が少なかったり、グッズ販売がなされておらず、購入して貢献することが難しかったりと、応援する選択肢が少ない現状があります。一方でアスリート側からは、たとえば飲食物の提供という形で応援を受けた際には、リスクを鑑み断らなければならないことも多く心苦しいといった声がありました。
このような課題に対して、チアスタ!を通すことでサポーターは持続的に情報を得て応援する手段が守られ、アスリートは気持ちのいい形で応援を受け取ることができます。双方が長く使い続けられる安心・安全なサービスを提供することで、スポーツ応援の課題解決に繋がると感じています。
デジタル応援幕×リアルな反応で学生スポーツの応援文化を醸成
ーMGスポーツ社ではどのようなスポーツ支援を展開していますか?
鈴木:MGスポーツは放送局が持つアセットを活用して、スポーツコンテンツの価値を広めて盛り上げていこうという思いで設立されました。マイナースポーツや学生スポーツなど幅広い団体に寄り添いながら、新しいコンテンツ開発・展開の支援をしています。
その中で、僕は主に学生スポーツの領域を担当しています。大学スポーツはまさに変革期にあり、単なる課外活動とされてきたスポーツを教育の一環として捉えるようになっています。一方で、学生スポーツを盛り上げるには「学生が学生を応援する」文化を醸成していく必要があります。その手段を模索する中でチアスタ!に出会ったのが、昨年のことでした。
ーDNPのチアスタ!と協業に至った経緯を教えてください。
鈴木:大阪のスポーツテックイベントでDNPさんのチアスタ!を知り、直感で惹かれました。元々学生スポーツには応援幕文化があり、「山本くん頑張れ」のような垂れ幕を会場に飾って選手を応援していたんです。その文化が薄れてきた今、スマホで簡単にデジタル応援幕を作れるチアスタ!に大きなポテンシャルを感じ、困っているアスリートの支援という目的も我々の活動と一致していたため、出会って一ヶ月後にはコラボレーションの話が進んでいましたね。
井手上:チアスタ!をリリースしてからは、サービス自体の認知に加えてアスリートとサポーターの両方に届く施策を日々考えていたところでした。その中で、MGスポーツさんと一緒にチアスタ!を使ってスポーツイベントを盛り上げるなど、形にできる機会を作れたことはとても嬉しく思います。
ーチアスタ!とMGスポーツのコラボ企画ではどういった取り組みが展開されたのでしょうか?
井手上:早速、昨年秋に関西学生アメリカンフットボールDiv.1リーグで、今年の春には総合関関戦でのコラボ企画が実現しました。アメフト企画では、Div.1の関西8大学のチームにチアスタ!で試合に向けた想いを発信をしていただいたり、各大学のチームロゴなどをデジタル応援幕のアイテムとして用意したところ、父母会やOBOG会、学生アメフトファンなどからロイヤルティの高いメッセージ付きの応援幕がたくさん届きました。
試合当日はそれらのデジタル応援幕をスタジアムのビジョンに投影して、会場全体で見られるようにしました。熱いメッセージやユニークな応援幕が映るたびに、会場もどんどん盛り上がっていったんです。
春の総合関関戦では、MGスポーツさんのWebメディア「SPORA」と連携して情報発信をしたり、チアスタ!の公式SNSでコラボ企画について発信したものを各大学のチーム・選手のアカウントから次々とシェアいただいたことで、過去最高のエンゲージメント率となりました。
ー両社のコラボ企画で成果を感じた瞬間を教えてください。
鈴木:コロナ禍で会場に来られないファンも多く、応援幕を会場に持ち込むことも躊躇されていたので、チアスタ!のサービスがフィットしたと感じています。ビジョンに映ったデジタル応援幕には、遠方に住む選手のお母さん一同やOB会によるものもあり、会場にあたたかい笑いが起きたりもしました。Webサービスだと選手自身にしか見られないメッセージも、リアルイベントと連動することでより多くの人に伝わるという気付きもありました。
上松:今回の取り組みにより、チアスタ!をバーチャルからリアルへと大きく広げる一歩が実現しました。デジタル応援幕というモチーフがあるからこそ多様なアウトプットができると感じたことは大きな成果です。
現在、チアスタ!のユーザー層は30代が一番多く、40代、20代と続きます。親世代やOBOG世代の熱い盛り上がりに加え、今後はより若い層のギフティングサービス利用に向けて、イベントやコラボ企画を通してMGスポーツさんと一緒に訴求していけたらと思います。
アスリートが夢と自信を持ってスポーツを続けられる世界へ
ー今後の取り組みの展望や、互いへの期待を聞かせてください。
上松:学生スポーツの活性化はチアスタ!運営の柱の一つでもあるため、MGスポーツさんと連携しながら新たな応援の形を開発していきたいですね。また、競技に留まらないアスリートの活動も応援していきたいです。スポーツを通じて知った社会課題に取り組みたい、地元に還元したいというアスリートや学生は少なくありません。そういった活動にスポットライトを当てるなど、支援の仕組みづくりでお互いに組める要素はまだまだあると期待しています。
井手上:今後は会場に足を運ぶ機会が増えることを見据えると、自分がデジタルで作った応援幕を持って現地で応援できるようにするなど、リアル×バーチャルの施策をより多様な形で実現していきたいと考えています。まさに学生スポーツでの応援幕文化を盛り返していく橋渡しに、このチアスタ!がなるといいなと思っています。
最近だと、チアリーディングやダンスをやる方から「自分をアスリートと名乗ってよいのか」といった悩みを聞いたり、「eスポーツは該当するか」といったお問い合わせをいただくこともあります。表舞台の裏で厳しい努力を積み重ねてきた方々は確実にアスリートであると考えていますし、チアスタ!の中で仲間を見つけられることもあるので、このサービスを通じてアスリートの方々が自信を持てる状態をつくれたらよいですよね。
鈴木:実際にチアスタ!で応援が可視化されると、選手は自覚を促されると思うんです。周囲やファンの気持ちを形として受け取ることで、自分はこんなにも周りにサポートしてもらっていて、そのおかげでスポーツをできる環境にいるんだとか、人に影響を与える立場と責任を再認識して、感謝の気持ちを持つ。それが学生スポーツの質を最終的に上げていくでしょうし、チアスタ!はそのきっかけになると考えています。
大学に進学しても、費用面でスポーツの継続を断念する学生は少なくありません。今後チアスタ!のギフティングサービスが上手く機能していくことで、学生の負担をゼロに近づけていけるのではないでしょうか。クラウドファンディングが徐々に世の中に浸透したように、ギフティングサービスもこれからだと思います。メディアである僕たちがさらにアウトプットして、新たな応援の形を一緒に盛り上げていきたいですね。
ー最後に、今後もDNPがスポーツビジネスを応援していくにあたり、皆さんの意気込みをお願いします。
上松:DNPは人と社会をつなぎ、新しい価値を提供することを掲げ、もともとの印刷技術を発展させながら、あらゆる業界への課題解決を支援することで大きくなった企業です。さまざまなコミュニケーションを形にする技術を強みに、社会やスポーツ産業に課題があるならば解決策を提供していくべきだと考えています。私たちはスポーツが社会に対して与える感動や価値を、DNPのアセット活用と他社との協業によって広げていきたいと強く思っています。
井手上:私たちスポーツ事業推進部のメンバーは全員、感動を与えてくれるスポーツやアスリートへの「リスペクト」を持っていると感じています。夢に向かって挑戦するアスリートの力になるには何が必要か、自分たちに何ができるのかを日々考え動いているので、今後サービス展開を続けていく上でもこの想いは大事な軸として持ち続けていきたいです。
鈴木:スポーツビジネスに携わっていると、必ずしも自身がスポーツを続けてきたわけではなく単純に応援するのが好きでやっている人が意外と多いと感じます。実はそれが一番大事な部分で、スポーツを楽しむ人たちをどう増やすかという応援する側の発想ができますし、アスリートやチームをどうサポートしていこうかという思いを膨らませることで、柔軟にスポーツマーケットを拡げていけると信じています。
ー本日はどうもありがとうございました。今後のチアスタ!や両社のスポーツ事業推進の取り組みについて、本サイトでも発信し続けていきます!
大学スポーツ×チアスタ!コラボ企画実施レポート
関西大学と関西学院大学のスポーツ対抗戦“総合関関戦”が、3年ぶりに開催されました。毎年熱い戦いが繰り広げられる関関戦ですが、今年はチアスタ!が加わり、両者の激しい応援合戦にも注目が集まりました。
※総合関関戦2022をチアスタ!で応援しよう企画実施レポート(チアスタ!公式サイトより)
本企画は関西大学と関西学院大学とのコラボレーションにより応援企画が実現したことに加え、学生スポーツ応援という文脈でご賛同いただいた、MGスポーツ株式会社のもつWEBメディア「SPORA」と連携して情報発信を行いました。また株式会社毎日放送の番組「朝日奈央のきらめきスポーツ」でもご紹介いただき、各社とのPR連携によって総合感観戦が大いに盛り上がりました。
当プロジェクトでは、今後もチアスタ!の採用事例など随時配信してまいりますので、共創のご検討にぜひご参照ください!
“挑戦し続けるアスリート”と“サポーター”をつなぐWebサービス「チアスタ!」
大日本印刷株式会社(本社:東京 代表取締役社長:北島義斉 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、 “挑戦し続けるアスリート”と“アスリートを応援したいサポーター”の気持ちをつなぐ「DNPアスリート支援プラットフォームCHEER-FULL STADIUM チアスタ!」*を開発し、2021年10月よりサービス提供を開始いたしました。
*「チアスタ!」WebサイトのURL : https://cheersta.jp
※2021年7月26日:先行体験版の提供開始時ニュースリリース(DNP 大日本印刷株式会社
※2021年11月2日:投げ銭機能追加時のニュースリリース(DNP 大日本印刷株式会社)
日本政府が「1億総スポーツ社会」と掲げているように、スポーツ業界は今、成長産業となるべく追い風を受けている注目業界です。一方で、競技を続けるための大会遠征費や競技道具・環境整備などの資金調達が、アスリートや競技団体にとっては大きな課題となっています。さらに、新型コロナウイルスの拡大によりさまざまなスポーツイベントが中止や無観客での開催となり、大切な業界収益である興行に打撃を与えるだけでなく、アスリートたちのモチベーションにも大きく影響を与えたことでしょう。
厳しい環境下でも頑張り続けるアスリートたちにサポーターたちの“応援”をユニークな形で贈ることで、スポーツ業界への支援ができるサービスがチアスタ!です。
当プロジェクトでは今後、チアスタ!に関しての活動報告や共創パートナーの募集情報、プロジェクト推進にあたっての担当者の想いなどを発信してまいりますので、どうぞご注目ください!!
社会人eスポーツリーグ「B2eLEAGUE SEASON1」を5月29日に開幕~日本国内すべての社会人eスポーツ競技者が参加できる第1回大会の申し込みを開始~
大日本印刷株式会社(DNP)と株式会社NTTe-Sportsは、社会人eスポーツプレイヤーを対象としたeスポーツリーグ『B2eLEAGUE(ビーツーイーリーグ) SEASON1』を5月29日(日)に開幕します。第1回大会『B2eLEAGUE SEASON1 -round1-』の開催にあたり、5月9日(月)~22日(日)に、リーグへの参加者を募集します。競技のタイトルは「グランツーリスモSPORT」(PlayStation®4用ソフトウェア)と「プロ野球スピリッツA」の2タイトルで、2022年内に計5回の大会を開催します。第1~4回の各大会の上位入賞者が、12月に行われるGRAND FINALSに進出して、年間の優勝者を決定します。
*『B2eLEAGUE SEASON1』大会参加受付サイトURL(DNP eSports PlayerPass): https://espp.sportscom.jp/
詳しくは以下のURLをご参照ください(2022年5月9日 DNPニュースより)
社会人eスポーツリーグ「B2eLEAGUE SEASON1」を5月29日に開幕 | ニュース | DNP 大日本印刷
DNPは独自の「P&I(Printing&Information)」の強みと、パートナーの強みを掛け合わせることで提供できる「高精細な表現技術」と「大量の情報処理能力」を活かして、あらゆる制限を超えてリアルとバーチャルをつなぎ新しい体験価値を創出する「XRコミュニケーション事業」を展開しています。DNPが提供する安心・安全なXR空間で、表現の拡張や良質なコンテンツ発信による新しい文化価値の創造や、新しいコミュニケーションや経済活動の創出を目指します。
日本が経済成長していく上で“大都市一極集中”ということが課題の一つとしてあげられています。当プロジェクトでは、『デジタル田園都市国家構想・三重広域連携モデル』として、地域の活性化拠点となる複合型商業施設VISONを中心に、近隣の多気町・明和町・大台町・度会町・紀北町が行政区を横断したデジタル社会実装の活動を取り進めております。スタートアップ企業・ベンチャー企業・若手起業家と共に、地域発信型で全国でも先行モデルとなるデジタル社会実装の実現に向けた活動を推進していきます。