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メディア掲載情報~ DNPの松嶋氏と内山氏が実践した、新規事業立ち上げ前の入念な準備・スタートダッシュ・素早い変化~
デジタルを牽引するビジネスパーソンに向けた経営メディア「Biz/Zine」のインタビューシリーズ「大企業による新規事業のリアル」にて、取材いただいた記事が公開されましたので、ぜひご覧ください。 ……
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メイアイチームは、8月末に北海道・札幌市で開催された「北海道マラソン2022」と「はなます車いすマラソン2022」の会場周辺にて、大会公式ボランティア「ちょいボラ」と市外から訪れるランナー(およびその同行者)をつなぐ「ちょいボラ」の実証実験を実施しました。
今回の記事では、「ちょいボラ」という気軽な街なかボランティアへの参加が、参加した人の意識と行動の変化につながるのか?をメイアイアプリを活用した実証実験から考えていきます。
実証実験の目的としては、ボランティア集めに苦労しているイベント主催者の課題を、気軽に参加できる「ちょいボラ」機会の提供によって、ボランティア関心層の底上げと、イベント会場以外にも対応できる観光ボランティア運営をかなえることです。
メイアイを初めて導入した「北海道マラソン2019」では、イベント来場者同士の助け合いを目指していましたが、会場内でいつでもマッチングできる人数までサポーターとリクエストする人の両方を集めることが難しいとわかりました。そこで今回は、事前に「ちょいボラ」に参加する公認サポーターを集めておき(アプリ内で「認定ユーザーマーク」を表示)、さらに、サポートする困りごとをランナーとその同行者が実際に困るであろう内容にカスタマイズして実施しました。
大会受付場所への「道案内」や車いすマラソンランナー向けの「移動介助」のほか、札幌市外から訪れるランナーも多いことから観光地案内やおすすめのお店紹介など、観光に関する困りごとも依頼できるようにしました。
北海道マラソンの協賛企業へお声がけして、4社・36名に「ちょいボラ」のサポーターとしてご参加いただきました。参加のきっかけとしては「会社で参加するように言われたから」が一番多かったですが、これはボランティアに「関心が無い」人でも参加できる、参加ハードルが低いボランティア活動だと評価もできます。参加ハードルを低くすることで、参画企業や人数を増やせる可能性も感じられました。
ちょいボラの実績としては、アプリ上のリクエストが24件に対して、マッチングが17件と71%のマッチング率でした。(※ちょいボラ対応時間外やリクエスト側からのキャンセルを覗くとほぼ100%)
サポート内容は、「チャットでの依頼×観光案内(地元民が知っている地域情報)」のリクエストが多く、頻度の高い利用ニーズをつかむことができました。たとえば「テレビ塔コースを教えて」や「鰻かうどん・そばのお店を教えて」などは、土地勘のある地元市民のちょいボラサポーターだからこそサポートできることですし、マラソンのために北海道に来ているリクエスト対象者の利用ニーズも高いです。
サポーター自身も、ちょボラ同士で相談して助けたことで、「近くに素敵なカフェがあったんだ!」「スープカレーなら俺に任せろ!」など自分が住む街の新たな魅力を発見する機会を得られたそうです。アプリ上にも、想定される困りごと内容をあらかじめ設定しておくことで、リクエスト・サポートがスムーズになりちょいボラサポーターの貢献満足度も高くなりました。
▼実際のマッチング例
▼カスタマイズアプリ画面
今回のちょいボラでは、参加者の約80%が「ボランティア活動は初参加」でした。未経験者がほとんどだったにも関わらず、参加後のアンケートでは約80%から満足度の高評価をいただくことができました。ボランティアに今まで関心がなく初めてでも、実際にサポートをしてみて「誰かの役に立てた」という達成感を得られたり、「またボランティアやってみようと思った」など、関心を持つきっかけになり期待値を超える高い体験価値を提供できました。
このようにボランティア未経験者でも、短時間で成功体験を得やすいという点から、「ちょいボラ」はボランティア関心層の底上げに有効だと考えられます。ちょいボラ体験をすることで、次のボランティア参加への意識向上にも繋がるかもしれません。
「北海道マラソン2022」での実施を通して、メイアイアプリを使ったちょいボラ活動は、市民の参加ハードルを下げ、誰もが気軽に参加できる街なか観光ボランティアとして有効だとわかりました。
メイアイチームは、地元市民ひとりひとりのおもてなし機会を提供・可視化して、イベントや街のホスピタリティ向上に貢献するため、今後も様々なスポーツイベント・観光イベントにて「ちょいボラ」の実証実験を実施します。