NEWS ALL
新着更新
2021.9.13
  • TOPICS

【# Pickup STARTUP】戦略から考える「プレゼン」づくり。DNPとプレゼン製作所の協業のかたちとは?

SHARE

「DNP INNOVATION PORT」とさまざまなスタートアップ企業の取り組みを紹介していく本コーナー。第一回では、株式会社プレゼン製作所の内野代表取締役と、DNPの松嶋と内山が、両社でどんな協業を進めているのか、目指す姿についてお話しします。

プレゼン製作所との出会い

・株式会社プレゼン製作所について教えてください

ー内野 ICTコミュニケーションズ株式会社にあった事業のひとつを独立させ、2020年に法人化したのがプレゼン製作所です。社名のとおり、プレゼンを作ることを専門にしています。プレゼン資料に限らず、挿入するインタビュー動画や製品・サービスのマニュアルなど、プレゼンに関連するさまざまなアウトプットを、全体のストーリーやマーケティングプロモーションなどと絡めながらワンストップで支援しています。

たとえばチラシやパンフレットは外注する企業が多いれけど、プレゼンは営業アイテムの一つであるにもかかわらず、今日までなかなかアウトソースされてきませんでした。私たちは企業のプレゼン製作のアウトソースを促進してプレゼンテーションマーケットをつくり、プレゼン製作業や製作者の認知と地位の向上を目指しています。今は、その先陣を切って旗を振り始めたところです。

プレゼン製作所代表内野氏

プレゼン製作所 代表 内野良昭氏

 

・DNP INNOVATION PORTと出会ったきっかけは何ですか?

ー内山 「DNP INNOVATION PORT」立ち上げ時に、早々に問合せをくださったのが内野さんでした。私たちのミッションや活動方針に共感いただき、また、私たちも圧倒的な表現力をもったプレゼンテーション製作を事業としている点に興味を抱き、両社で話す機会をつくる中でお互いの理解を深めてきました。

 

ー内野 僕の知っていたDNPはすごく堅いイメージだったんです。前職のマイクロソフト社にいたときから関わりがありましたが、ひとつITツールを導入するにしても石橋を叩いて渡るような印象があったので、こういう会社がイノベーション事業に注力しているのか、と驚いたのが最初です。外部サイトでいろんな企業が共創パートナーを募集する中で、他社の募集文言やキャッチコピーは綺麗に整っている印象がありました。一方、DNPは地味な書きぶりで、それが逆に信用できると思ったんです。そういったいろんなギャップに可能性を感じて、一緒に何か取り組ませていただけないかと思い連絡したという経緯です。

 

プレゼン作りの議論を通して、良きパートナー関係に

・プレゼン製作所とはどのような協業をしていますか?

 ー松嶋 今日までに、主に2つのプレゼン製作を一緒に取り組んできました。最初の依頼は、eiicon companyが運営するAUBA(日本最大級のオープンイノベーションプラットフォーム)のオンラインイベントでのプレゼンテーション資料作成です。

ビジネスデザイン本部立ち上げ当初は、大企業の新規事業部門としての認知が全くない状態から活動を始めていたので、多い時には一日に2、3社のスタートアップ企業と面談して自己紹介や取り組んでいるプロジェクト紹介をしたり、イベント登壇やPR活動も積極的におこなっていました。

 

それがコロナの影響でイベントや面談の場がオンライン化したことで、プレゼンの技術や見せ方・伝え方についてもっと検討する必要があると一層感じるようになったんです。プレゼン資料もですが、構成や表現方法も考えないと相手とのコミュニケーションが一方通行になってしまう危機感がありました。相手がプレゼンに没入するような魅力的なプレゼンをしたいと思い、話し方や仕草だけではなくプレゼンというツール自体も進化させようと、内野さんにプレゼン製作を頼むようになりました。

 

・一緒にプレゼン製作に取り組む中でのエピソードを教えてください

ー内野 最初の資料を作るにあたって、松嶋さんと話す中で、伝えたいことや思いが多くあるからこそ話が前のめりになっていると感じたんです。最初に感じたDNPのイメージとイノベーションへの取り組みのギャップを感じているのは、きっと僕だけじゃない気がしていました。その状態で鼻息荒く意気込みを伝えてもギャップが広がる一方なので、そもそもこの部署を立ち上げたときのマインドセットとか、いろんな背景から話を聞きながら、伝えたい内容を整理していきました。

 

ー松嶋 内野さんは単純にプレゼン資料のデザインとか表現方法を考えるのではなく、プレゼン資料の意味付けやストーリー設計をとても重視します。またプレゼンする当事者及びその周辺環境の状況把握が的確です。このようにして一緒に入ってくださるので、自分たちの伝えたいことが段々と整理されていくんです。ウェビナーなどのイベントで私たちが伝えていきたい根幹は、共創に対する考え方やイノベーションの戦略的な話なので、プレゼン資料の準備が実際には内野さんに事業戦略自体を相談しているように感じることもあります。

プレゼン製作所では、内野さんを含め、年次や経歴が豊富な方々が活躍されているので、会社の状況や組織の話、周囲の環境で何が起きているかなど、様々な話の展開にもスムーズに対応いただけます。プレゼン資料というアウトプットにはもちろん満足していますが、それ以上に戦略や考え方を整理できることは、内野さんたちと一緒に取り組む中での大きな価値だと捉えています。

 

ー内山 「皆さんの組織を一言でいうと何ですか?」など、内野さんの問いかけも一つひとつ考えさせられるものが多く、伝えたいことの根本の部分をディスカッションの中で引き出してもらっています。表現の前段階で、受け手・聴き手の視点から情報を整理・分析・構成してくださることが、内野さんたちの強みでもあり、私たちもプレゼン資料製作以上の価値・成果につながると思っている部分です。こういう議論を重ねていく中で、いつのまにか、企業のなかでイノベーションを興す、という視点での良き相談相手や意見をぶつけ合えるパートナーの関係になっていきました。

プレゼン製作所×DNP 松嶋亮平 内山まりPhoto:プレゼン製作所 代表 内野良昭氏 /   DNP 松嶋亮平  / DNP 内山まり

 

・もうひとつの取り組みについて教えてください

ー松嶋 直近では、若手社員向けに行う「イノベーション研修」を私たちの部門が受け持つことになり、そこで使うコンテンツ製作を内野さんたちに依頼しました。研修テーマとしては初の試みであり、イノベーションというテーマは非常に重責と考えていました。自分が今まで挑戦してきたイノベーションに対する考え方や思いを伝えていくために、研修のコンセプト設計、事前学習やワークショップなど研修構成、課題設定などを何度も議論していきました。

 

ー内野 最終的に一本の研修動画を作りました。研修とはいえ、聴き手の中にはマネジメント層もいるので、そこに反骨するイノベーションを見せていくのではなく、若い人たちを刺激することで上の人たちも巻き込んでいこう、というスタンスからまずは共通認識を合わせるようにして、時間をかけて議論していきましたね。DNPも昔から大企業だったわけではないし、色々なイノベーションを積み重ねて今日があるということを想起できるといいなと。

 

ー松嶋 研修動画に対する若手のリアクションは上々で、単に動画がすごいとかではなく、自分は今の環境の中で変化できているだろうかとか、危機感を持ったという意見や、自分にはできないのでは、という意見もありました。社内に向けてそういうことを考えるきっかけを作れたことが、コンテンツ製作を通した成果だと思います。

 

プレゼンを通じて目指すイノベーション

・今後、一緒に取り組んでいきたいことについて教えてください

ー内野 プレゼンテーション資料のアウトソーシングプラットフォームを一緒に作りたいと思っています。プレゼン資料を作ることは案外簡単なので、みんなの認識は「所詮パワポ」なんです。だから内製の文化で育ってきているんですよね。なので、いかに企業にプレゼン製作をアウトソースしてもらうかを命題にしています。今もフリーランスの人たちやプレゼン製作の会社はいくつかあるので、協業という形で巻き込んでいき、もっとプレゼンテーションを魅力的にしていきたいです。

 

ー松嶋 内野さんと取り組む中で改めて思ったことは、プレゼンという手段に対し、結局何をどう伝えるかが大事だなと。今まで私たちはそれを当たり前のように抱え込んでしまっていました。プレゼンの成果を最大化させていくためには、自分たちのなすべきことに集中できる環境・役割をつくり、プレゼン資料製作のプロと共に作っていくことはとても合理的だと考えています。

私たちは今、従来のビジネスモデルを逆転させるビジネス・トランスフォーメーションに注力しています。次のプレゼン資料のテーマはよりスケールが大きく、まさにプレゼン資料を通じてイノベーションが様々な企業で巻き起こるような、そんな契機になるようなコンテンツを作っていきたいです。

 

プレゼン製作所の内野代表、ありがとうございました。

私たちは、日々さまざまな企業と出会い、お互いを知る中で、各々の企業とともに共創・協業の形をつくろうと模索しています。真摯にコミュニケーションをとりながら、パートナーシップを築き、両社の事業を拡大していくための第一歩を踏み出せないか、と常に考えています。今回のような取組みをはじめ、今後も多様なスタートアップ企業との連携可能性を、さらに一層広げていきたいと考えています。

次回以降も、新たな形の協業ストーリーをご紹介できればと思います。お楽しみに!

 

株式会社プレゼン製作所

https://www.prezen.jp/