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2020.11.04
  • CO-CREATION

ハッカソン終了~Googleハッカソンvol.4~

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初回の記事では「キックオフについて」を、前回の記事では「企画提案・プロダクト開発フェーズへ移行について」をご紹介しました。

第4回目となる今回は、ハッカソンの最終成果報告として、成果物である「AIサイネージ」と「ファンファンクッキング」の2点と、参加者からのコメントをご紹介します。

【AIサイネージ】

「より良い案内体験を提供する」をコンセプトに、案内図をAIデジタルサイネージ化しました。 このプロダクトは利用者の目的地へのアクセスを簡単にすることを実現します。 画像認識を用いて利用者を認識することでサービスは開始され、利用者は音声のみでコントロール可能で、非接触なUIを提供します。

Googleハッカソン_AIサイネージ

ユーザーの音声をGoogle CloudのサービスであるCloud Speech-to-Textで分析し、デバイスからの音声出力にはCloud Text-to-Speechで音声合成を行っています。また、画像認識ではCloud Vision APIを、目的地までの経路表示にはMaps JavaScript APIを利用しています。

Googleハッカソン_AIサイネージ画面詳細

画像認識精度とユーザーの選択肢の自由度が低い点が現状の課題となりますが、その場にいる利用者を楽しませながら目的地まで案内することができるコンテンツの提供を目指したいと考えています。

 

【ファンファンクッキング】

単身世帯が抱えている「褒められない」「面倒くさい」「時間がない」という3課題を解決してくれる料理生活支援アプリです。

Googleハッカソン_ファンファンクッキング

これらの課題に対して、「キャラクターによるナビゲーションとフィードバック」「食材識別と在庫管理」「スキル・経験値の可視化と料理検索のアンロック(スキルアップを助長する機能)」という3つを解決方針と定め、それらを実装する上で、カメラ画像から食材を識別するAIとゲーミフィケーション要素を加えたアプリとして開発を行いました。

また、Google CloudのサービスであるAutoML Visionを使用して食材の物体検出モデルを構築し、食材の写真を撮るだけで簡単に料理検索ができるようにしました。

さらに、[在庫]と[スキル]の2つの観点から料理検索が行われるようにもなっております。

Googleハッカソン_ファンファンクッキング_プロフィール

AutoML VisionのiOSからの呼び出し方法等で技術的に躓くことはありましたが、Googleエンジニアの方からのアドバイスもあり、無事実装まで辿り着くことができました。

現在、本商材はマーケティング活動を行っている最中ですので、気になる方は是非お問い合わせください。

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【参加者からのコメント】

■グーグル・クラウド・ジャパン合同会社 吉留様

“生活者の体験価値向上に向けた AI プロダクトの提案” という目標を掲げたハッカソンの取り組みにおいて Google Cloud をご活用いただきありがとうございました。ご参加いただきましたメンバーの皆様のアイディア力、開発力、また、短期間でプロジェクトを進めていく力こそ、様々な分野でのAI / ML 活用の加速に繋がるものだと思います。今後もAI /MLに関する新たな取り組みを楽しみにしております。

■グーグル合同会社 佐藤様

ハッカソン、お疲れ様でした!今回は様々なアイディアが生まれただけでなく、皆さん自身が手を動かしてデバイスやアプリのプロトタイプ製作まで行けたことは大変感慨深いです。AutoML VisionやSpeech-to-Text等のCloud AI製品の勘どころをすばやく実装に活かしていくスピーディーさに、皆さんの実力を感じました。ぜひ今回の成果を新しいビジネスの創生につなげていただければと思います。

■グーグル・クラウド・ジャパン合同会社 小野様

ハッカソン、お疲れさまでした!普段の業務もあるなか、各チームが目に見える形で毎回進捗を共有してくださったのでアイディアを形にするスピード感に驚きました。実生活の中で感じた課題や、あったらいいなを実現していく過程をご一緒させて頂き、我々のほうが楽しませてもらいました。今後も第2、第3のハッカソンと脈々と受け継がれ御社の新たなビジネスへとつながっていくところを間近で見せて頂ければと思います。

■Aチームリーダー 熊谷

企画から開発、プロダクトのプレゼンまでを経験でき貴重な取り組みとなりました。初めはアイディアがまとまらず焦った時期もありましたし、本当に作り切れるのか?と心配にもなりました。一度チームで集まることが出来たのがそういった不安を払拭するきっかけになりました。最後は業務との調整が難しくなりラボへの展示は滑り込みでしたが、トータルとして楽しい時間を過ごせたと感じていますし、エンジニアとして大きく成長できた取り組みでした。参加させて頂き大変光栄でした!

■Bチームリーダー 神山

短期間でプロダクト製作できた背景として多様なスキルを持つ人材がいるということがあります。専門的なスキルを有したり、使えるリソースが知られてなかったりと社内に見えざるリソースが存在することを実感しました。また、普段関われない部署とコラボし、横のつながりが経験出来たことはすごく良かったです。初対面の方々と初めてのGCPを活用して初めてのオンラインハッカソンという初めてづくしのことでしたが、無事プロダクト製作までできたことは非常に良い経験となりました。

■Cチームリーダー 杉尾

初めてのハッカソンで、ワクワクと不安な気持ちで参加しましたが、アイディア出しからはじまって、最終的にプロダクトを形にすることができ、楽しみながらやり切ることができました。Googleとの共有会では、アドバイスいただくだけでなく、社員同士のフランクなやり取りなどを見て、コミュニケーション面でも学ぶことがありました。取材やインタビューをしていただけたことも非常に光栄でした。来年もこのハッカソンがあれば、誰かに参加を勧めたいです。

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最終成果報告として、「AIサイネージ」と「ファンファンクッキング」、参加者からのコメントをご紹介しました。

 

ハッカソンを通して、なぜGoogleが世界に必要とされ、多くのプロダクトを高速に生み出すことができ、新しい技術に挑戦できるのか、我々の事業活動のキーコンセプトである「DX for CX」を実現するためのヒントを得ることができました。

ハッカソンの活動としては一旦終了となりますが、今後も提案活動、プロダクト開発などを進めてまいりますので、プロダクトを市場に出すことを目標に、技術的な課題解決、PoCを進めるパートナーを引き続き募集しております。

4回に亘りご覧いただきありがとうございました。

 

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