こんにちは、本プロジェクト担当の大島です。今回は、私たちが取り組み始めている「BabyTech」について、ご紹介します。1回目の記事もご覧ください。
BabyTechとの出会い
私がこの概念を知ったのは、子どもと電車に乗っている時でした。電車の広告に、赤ちゃん×テクノロジー、という表現があったのです。電車でぐずり対応に困り果てていた私は、後で連絡を取るために忘れないように慌ててスマホで広告の写真を撮りました。私は育児経験を契機に、育児や保育に関する社会課題をビジネスで解決したい、と感じていましたので、まさに「これだ!」と直感的に思える出会いだったと思います。
このとき、電車広告に出稿していたBabyTechに取り組んでいる株式会社パパスマイルの代表取締役社長 永田さんとの接点も生まれました。
永田さんとたくさんのディスカッションを行う中で、育児や保育に関する様々な発見や驚きがありました。
・子どもを笑顔に導くためには、まずパパママや保育士の課題解決が必要なこと
・パパママや保育士の課題解決には多くの「不」が潜んでいること
・「予測不能であること」からくる不安やストレスが多くの課題を引き起こすこと
・これらの課題に対し、様々なテクノロジーを活用したソリューションが既に提供され始めていること
しかしながら課題は多く、育児主体者・保育事業主体者の「現場」には、テクノロジーを活用した課題解決策はまだまだ浸透していませんでした。
「育児や保育は、“人のちから”で何とか頑張るものだ」という旧態依然とした考え方が、浸透の阻害要因になっている部分もあるかもしれませんし、「自分たちでも活用しやすいかどうか」「子どもに対して安心して活用できるのか」といった不安も大きいとも思います。
私は、課題解決に向けて必要なことは、少しでも早く、より信頼性のあるものを多くの育児主体者・育児事業主体者に届けながら、「育児・保育にテクノロジーを活用していくこと」を、世の中のあたりまえにしていくことだと考えています。
私たちができること×BabyTechができること
DNPは、多くのプロダクトやソリューションを展開する企業です。BabyTechの観点でそれらを見直すと、多くが育児主体者・保育事業主体者に展開できる可能性を持っています。
WEBやアプリでアルバム編集ができる「DreamPages」は、孫から祖父母へのステキなプレゼントをサポートします。お出かけでのちょっと困った!を近くの人が手助けする助けあいアプリ「May ii」は、ベビーカーでの移動の不安を払拭して子連れでもアクティブにお出かけする支援になるなど、CX向上に寄与しています。その他、本・雑誌に関わる出版領域での活動や、食やパッケージといった生活産業領域での活動、セキュリティに関するソリューションなども、育児や保育に深く関連していくと考えています。
私たちが取り組むBabyTechは、「安全・安心」「効率化」「楽しさ」をキーワードにしています。私たちは、DNPのプロダクトやソリューションをBabyTechの観点によって見直すことで、「不」を抱える育児主体者・保育事業者の課題解決となる価値提供を具体的に推進していきます。
また、流通、運輸、旅行、食品・生活品メーカーなど、育児・保育関連の顧客ターゲット層のCX向上に課題をお持ちの企業とも、共創の取り組みを拡げていきます。もちろん、私たちだけでは解決できない課題もあるため、積極的に新しい技術やプロダクトなどをお持ちの企業とも連携しながら、これらの活動を推進していきたいと考えています。