安全なデータ流通のための、信頼性の高いデジタルID事業に関するDNPの取組み

- DNPの分散型IDに関する事業化検討について興味のある方
- 分散型IDを活用した事業を検討している金融機関や事業者・団体
- 分散型IDに関連する技術を保有し、事業検証したいスタートアップ企業
- グローバルで分散型IDを活用したビジネスを検討されている方
DNP INNOVATION PORT 運営メンバーの小島です。
DNPでは、個人のアイデンティティ(ID)に関する情報を管理する「分散型ID」*1に基づいたデジタル証明書(Verifiable Credentials:VC)*2の事業化に向けてこれまで取り組んで参りました。本プロジェクトに関して進捗がございましたので、以下にて直近の関連トピックスをご紹介いたします。
*1 分散型ID : 少数のサーバーにIDを集約する中央集権的な管理ではなく、個人(または法人、機器)が主体となり自分のアイデンティティ情報を制御し、必要に応じて他者と安全に共有できる仕組み。
*2 Verifiable Credentials(VC):国際技術標準化団体IETF(The Internet Engineering Task Force)が提唱する、検証可能なデジタル証明書およびデータモデル。
<目次>
- 分散型IDに基づくデジタル証明書の発行・検証を構築するプラットフォームを提供開始
- 信頼性の高いデジタルIDの実現を目指す 国際的なコミュニティ「Open Identity Exchange」に日本企業で初めて加入
分散型IDに基づくデジタル証明書の発行・検証を構築するプラットフォームを提供開始
DNPは、個人のアイデンティティ(ID)に関する情報を管理する「分散型ID」に基づくデジタル証明書(VC:Verifiable Credentials)を発行・検証する「DNP分散型ID管理プラットフォーム」の提供を8月28日(水)に開始しました。
生活者は、本プラットフォームを通じて自身のアイデンティティ情報を主体的に管理し、プライバシーを保護しながら企業・団体等に自身の本人情報を開示できます。企業・団体等も偽造情報による被害の防止や提示された情報の検証負荷の低減など、安全・安心なデータ流通が可能になります。
DNPは本プラットフォームで、VCに関わる事業を推進する企業・団体等に、VCの発行・検証システムや、生活者がVCを利用・管理するデジタルアイデンティティウォレット(スマートフォン等で自分の身元を示す仕組み)など、用途や構築する環境に応じて必要な機能を提供します。
詳しくは下記URLより、ニュースリリースをご参照ください。
(2024年8月28日 DNPニュース)
分散型IDに基づくデジタル証明書の発行・検証を構築するプラットフォームを提供開始 | ニュース | DNP 大日本印刷
信頼性の高いデジタルIDの実現を目指す 国際的なコミュニティ「Open Identity Exchange」に日本企業で初めて加入
DNPは、2024年7月1日(月)に、信頼できるデジタルIDのデータ標準化や普及促進、運用に関するルール策定に取り組む非営利団体「Open Identity Exchange(OIX)*3」に、日本企業として初めて加入しました。
OIXは、「普遍的に信頼されるIDを使って、どこにいても身元と資格を証明できる世界」を目指し、相互運用可能で信頼性が高いデジタルIDのガイダンス(ルールやツール等)を策定するコミュニティです。
DNPは今回のOIX加入により、OIXが取り組むトラストフレームワーク*4の策定や国際間データ連携の最新情報などを得て、相互運用可能で信頼性が高いグローバルなデータ流通基盤の社会実装につなげていきます。
詳しくは下記URLより、ニュースリリースをご参照ください。
(2024年7月1日 DNPニュース)
信頼性の高いデジタルIDの実現を目指す 国際的なコミュニティ「Open Identity Exchange」に日本企業で初めて加入 | ニュース | DNP 大日本印刷
*3 Open Identity Exchangeについて(英語Webサイト) : https://openidentityexchange.org/
*4 トラストフレームワーク : 生活者本人の同意に基づき、自分の個人情報等を事業者間で安全に流通する枠組み
DNPの分散型IDの取組にご興味をお持ちいただけた方は、是非こちらからお問い合わせください。