- CO-CREATION
AI活用 次世代型ショールーム店舗構想、始動!
私たちはDNP社内の新規事業チャレンジとして取り組みをスタートしました。 今まで、リテール領域における店頭コミュニケーション戦略、売り場づくり、 店内の導線分析〜フィードバックなどを徹底的に行……
- CO-CREATION
ニュース
2021年6月26日(土)・27日(日)・7月3日(土)・4日(日)の10時~18時に、アカチャンホンポ TOC店(東京都品川区)で開催された「BabyTech TOUCH(ベビーテックタッチ)in akachanhonpo」へ出展し、「魔法のような虫めがね(プロトタイプ版)」の実証実験を行いました。
「魔法のような虫めがね」とは、専用の「虫めがね」でかざした、文字や絵、写真、イラストなどをAIが認識し、その内容について、音声や音楽で教えてくれる「魔法のような」情報機器です。
主な機能は下記のとおりです。
また、市販の絵本や図鑑などをそのまま利用することが可能です。見たいものを「魔法のような虫めがね」を通して見ることで、絵本であれば音声やBGM、図鑑であれば動物などの鳴き声や電車などの効果音がスピーカーから聞こえてきます。
今回のプロトタイプ版は、これまでの実証実験で得られたフィードバックを元に、課題を改善したバージョンとなっており、AIについてもDNPでオリジナル開発したものが組み込まれています。また、スマホアプリでは、子どもが興味・関心を持ったものをライフログとして確認でき、子どもの知らない一面を親が確認できるようになっています。
「BabyTech TOUCH」とは、アプリやスマートデバイスなどのベビーテック商品の体験型ショールーミングイベントです。企業が行うベビーテックの活動を拡大すると共に、その価値を生活者に繋げていくことを目的として実施されています。
私たちは、「BabyTech TOUCH」という場を活用し、実証実験を通して、想定ユーザである3~10歳前後のお子さん/親御さんからのフィードバックを取り入れることで、ニーズに沿った製品を生み出していきたいと考えております。
今回の実証実験では、多くの来場者の方(子供:約80名 家族:約240名)に、「魔法のような虫めがね(プロトタイプ版)」を使用してもらい、「使い勝手」や「サービスの価値検証」などに対して、これからの改善に有用な意見や感想をフィードバックしていただきました。
<今回頂いたフィードバック例>
頂いたフィードバックから課題を抽出し、以下のような点を改善していく予定です。
【プロダクト面】
・プロダクトのUI/UXの見直し(特に、虫眼鏡から覗いたときの視野とカメラで映る映像が一致しない問題の解消)
・環境変化に強い画像認識AI・AI-OCRの開発(様々な利用場所・利用環境で認識精度が落ちてしまう問題の解消)
・より自然な発話をする音声合成AI(機械音声のような音声が生成されてしまう問題の解消)
【サービス面】
・子どもが、より長くデバイスを使ってくれる仕掛け・機能の検討
・親が、本当に知りたい「子どもの興味関心」とは何かの分析
DNPは、共創パートナーと連携し、上記のような課題を解決しながら、お子さん/親御さんにとって真の価値となる、未来のあたりまえへと繋がるAIプロダクトに昇華させていきたいと考えております。
社会全体でDXの流れが加速するなか、DNPはサービスデザインから実際のプロダクト・サービス開発まで実現できるDX人材の育成やチームづくりを推進しており、本プロダクトも、その流れの中で生まれました。
DNPは今後、「魔法のような虫めがね」を活用した新しい読書体験の拡大に向けて、共創パートナーを募り、読み聞かせや子どもに関するイベントでの実証実験を繰り返しながら、事業化を推進していきます。