体験型イベント「BabyTech TOUCH」にて実証実験を実施 ~魔法のような虫めがね(プロトタイプ版)ver.2~

- AI/IoT、センサー、ブロックチェーン、5G・・・など先端技術を保有し、共創型でサービス開発を行いたい企業
- 生活者接点としてスペースやコミュニティを保有し、検証の場として提供可能な企業
- アジャイルでのサービス/製品開発が実現可能な企業
- 自社の眠っている技術を、生活者向けに展開したい企業
2021年6月26日(土)・27日(日)・7月3日(土)・4日(日)の10時~18時に、アカチャンホンポ TOC店(東京都品川区)で開催された「BabyTech TOUCH(ベビーテックタッチ)in akachanhonpo」へ出展し、「魔法のような虫めがね(プロトタイプ版)」の実証実験を行いました。
<参考情報>
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体験型ショールーミングイベント「BabyTech TOUCH」を立ち上げ! ~第1弾を赤ちゃん本舗・パパスマイルと協業し、6月からスタート!~ https://www.dnp-innovationport.com/news/1911/
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AIを活かし絵本から音が飛び出す「魔法のような虫めがね」のプロトタイプ開発https://www.dnp.co.jp/news/detail/10161014_1587.html
「魔法のような虫めがね」の特徴説明
「魔法のような虫めがね」とは、専用の「虫めがね」でかざした、文字や絵、写真、イラストなどをAIが認識し、その内容について、音声や音楽で教えてくれる「魔法のような」情報機器です。

主な機能は下記のとおりです。
- 「魔法のような虫めがね」で絵本を覗くと、文字や場面を認識して、最適な朗読音声やBGMを再生します。
- 「魔法のような虫めがね」で絵本や物体を覗くと、そのモノを認識して、最適な効果音や説明文を再生します。
- 子どもが覗いた内容をアーカイブとして保存し、親が所持するスマートフォンのアプリで参照できます。
また、市販の絵本や図鑑などをそのまま利用することが可能です。見たいものを「魔法のような虫めがね」を通して見ることで、絵本であれば音声やBGM、図鑑であれば動物などの鳴き声や電車などの効果音がスピーカーから聞こえてきます。
今回のプロトタイプ版は、これまでの実証実験で得られたフィードバックを元に、課題を改善したバージョンとなっており、AIについてもDNPでオリジナル開発したものが組み込まれています。また、スマホアプリでは、子どもが興味・関心を持ったものをライフログとして確認でき、子どもの知らない一面を親が確認できるようになっています。
体験型イベント「BabyTech TOUCH」と実証実験について
「BabyTech TOUCH」とは、アプリやスマートデバイスなどのベビーテック商品の体験型ショールーミングイベントです。企業が行うベビーテックの活動を拡大すると共に、その価値を生活者に繋げていくことを目的として実施されています。
私たちは、「BabyTech TOUCH」という場を活用し、実証実験を通して、想定ユーザである3~10歳前後のお子さん/親御さんからのフィードバックを取り入れることで、ニーズに沿った製品を生み出していきたいと考えております。


今回の実証実験では、多くの来場者の方(子供:約80名 家族:約240名)に、「魔法のような虫めがね(プロトタイプ版)」を使用してもらい、「使い勝手」や「サービスの価値検証」などに対して、これからの改善に有用な意見や感想をフィードバックしていただきました。
<今回頂いたフィードバック例>
- 子供の興味関心がわかるのは親として嬉しい
- 月額のサービス利用料が発生しても使うと思う
- 効果音の音質がよくない
- 虫めがねで撮影する際の焦点が当てにくい
頂いたフィードバックから課題を抽出し、以下のような点を改善していく予定です。
【プロダクト面】
・プロダクトのUI/UXの見直し(特に、虫眼鏡から覗いたときの視野とカメラで映る映像が一致しない問題の解消)
・環境変化に強い画像認識AI・AI-OCRの開発(様々な利用場所・利用環境で認識精度が落ちてしまう問題の解消)
・より自然な発話をする音声合成AI(機械音声のような音声が生成されてしまう問題の解消)
【サービス面】
・子どもが、より長くデバイスを使ってくれる仕掛け・機能の検討
・親が、本当に知りたい「子どもの興味関心」とは何かの分析
DNPは、共創パートナーと連携し、上記のような課題を解決しながら、お子さん/親御さんにとって真の価値となる、未来のあたりまえへと繋がるAIプロダクトに昇華させていきたいと考えております。
今後の展開
社会全体でDXの流れが加速するなか、DNPはサービスデザインから実際のプロダクト・サービス開発まで実現できるDX人材の育成やチームづくりを推進しており、本プロダクトも、その流れの中で生まれました。
DNPは今後、「魔法のような虫めがね」を活用した新しい読書体験の拡大に向けて、共創パートナーを募り、読み聞かせや子どもに関するイベントでの実証実験を繰り返しながら、事業化を推進していきます。