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2022.08.03

【PJ進捗報告】アジャイル型事業開発のススメ

【PJ進捗報告】アジャイル型事業開発のススメ
この記事はこんな人におすすめ
  • "新規事業創出に興味がある企業
  • 大企業との事業共創・オープンイノベーションに興味がある企業"

こんにちは!本プロジェクト担当の浜本です。

前回の記事では、ステークホルダーインタビューからの学びをご紹介しました。

 

今回は、私たちがこのプロジェクトを推進する上で大切にしている「アジャイル」の考え方と、アジャイル開発を推進する組織を牽引するひとりであり、本プロジェクトの大切な仲間であるチームメンバーの加藤をご紹介します。ビジネスサイドと開発サイドが1チームとなってアジャイル型での事業開発を行っています。

「お二人はアジャイル向きだと思います!」

DNPでは、2019年にアジャイル開発推進にコミットする組織が立ち上がり、実践知を可視化しながら、社内での普及~教育活動に取り組んでいます。そのアジャイル開発推進メンバーの一人でもある加藤は、私たちのプロジェクトに有志でジョインしてくれました。加藤自身の課題意識として、「いつも何を作るか決まってからアサインされるので、自分たちでアイディアから作るものを考えて開発をしたい」という思いがあり、課題探索から始まったこのプロジェクトに、アジャイル視点を持って臨むことは新しい挑戦だったそうです。

私たちは、あらゆるステークホルダーへのインタビューを重視しているのですが、ニーズが見込めないと判断した際は潔くアイディアのピボットをしています。元のアイディアに固執せず、ユーザーにとって何が価値になるのか?を貪欲に追い続ける姿勢は、加藤からも「アジャイル向き!」と背中を押してもらっています。

大企業の中で小回りの利く事業開発を目指す

大企業における新規事業開発の「あるある」として、事業構想を大きく描き、大きく投資をした計画を最後まで貫き通さねばならない、ということに陥りがちです。

大きな投資をすれば、それだけのリターンも求められるため、その事業計画を達成するために壮大な規模でサービスアイディアを描いてしまう、というプロジェクトの経験がある方もいるのではないでしょうか。そして、苦労の末、いざリリースすると、ユーザーからのニーズがない、反応がいまいち・・・。

そのような「あるある」を回避するために、アジャイル型での開発を取り入れ、検証を回しながら、アイディアや提供価値のブラッシュアップをしています。ミニマムに作ってみて、検証して、ダメだったらピボットする・・・という小回りを利かせた柔軟性を重視しながら進めています。

アジャイルに進めるためにやっていること

私たちも、最初からアジャイル視点で動けていたわけではありません。多くのターゲットに響くように壮大なコンセプトを描いてしまったり、目の前で「やらねばならない」タスクが量産され、ゴールイメージが共有できずに方向性を見失ったり・・・と、「あるある」の方向に陥った時期もありました。そこから抜け出すために、アジャイル視点でプロジェクトを進めるためにやっていることや、意識していることを紹介します。

●定期的な振り返りの実践

チームで定期的にKPT(Keep,Problem,Try)での振り返りを実施し、メンバー同士の思いや課題の共有を図っています。KPTはよかったことと改善点を洗い出して、次のアクションを決めるフレームです。まさに、常に「何は検討を続けて、何は見直す」といった視点で日々の内容を見直すことができます。また、建設的な対話ができてチームの心理的安全性も築かれます。

 

●タスク管理ツールでの分担と進捗把握

DNPが全社導入しているシステムの中にある、タスク管理ツールを活用し、各自のタスクを細かく管理しています。担当や期限の設定ができるので、タスク負荷や進捗が見える化でき、抜け漏れなく効率的にプロジェクト推進ができます。2か月先くらいまでのタスクを更新し続けているので、目の前のタスクは何のためにやっているのか、という共通認識も抱けます。

 

●毎朝のチェックイン運用

アジャイル開発のフレームワークの1つであるスクラムには、「デイリースクラム」という毎日15分実施する進捗確認ミーティングの手法があります。それを行うことで、「スプリント」と呼ばれる、期間を区切った開発作業が円滑に進んでいるかを確認して、改善することができます。私たちはまだ開発者ではありませんが、毎朝15分~30分でその日のタスクを確認したり、課題を相談したりする「チェックイン」の時間を設けています。これを行うことでその日やるべきことが明確になり、お互いの状況を把握する朝一のコミュニケーションも取れて作業効率化とチームビルディングの両方が叶っています。

このように、自分たちなりのやり方で手法を取り入れることによって、どんどんアジャイル視点を強化しながらプロジェクトを進められている実感があります。アジャイル開発の手法や考え方には、エンジニアでなくても参考にできることがたくさんあるので、ぜひ参考にしてみてください。

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