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2025.09.29

事業アイデアのその先へ!OneABスタジオ発表会レポート|OneABスタジオ2025

事業アイデアのその先へ!OneABスタジオ発表会レポート|OneABスタジオ2025
この記事はこんな人におすすめ
  • 新規事業創出に興味がある企業
  • 大企業との事業共創・オープンイノベーションに興味がある企業

皆さん、こんにちは。DNP INNOVATION PORT運営の野崎です。

“新規事業を同時多発的に生み出し続ける場所”というコンセプトのもと発足した、新規事業創出プログラム「OneABスタジオ」。アイデア審査を通過した14件の事業案について、3カ月間のF/S(フィジビリティスタディ/実現可能性の調査)期間を経て、その成果発表の場が設けられました。

今回は9月に実施したOneABスタジオでの社内発表の様子をお届けします。

OneABスタジオとは

OneABスタジオは、新規事業の創出をミッションに掲げるABセンターで、事業の種をたえず生み出す場として立ち上げられました。
新規事業を同時多発的に生み出す拠点として、従来のプロセスに縛られずに挑戦できる環境を整備、外部パートナーのCINCA社の支援を受け、事業検証から事業化までを一気通貫で進められる「出島」として機能させることを目指しています。

また、DNP社内でも活用が進む生成AIを最大限に活用しており、アイデア出しや壁打ちを通じて、スピード感を持って多くの事業アイデアを創出し、短いサイクルで検証を繰り返していくという新たなプロセスにもチャレンジしています。

OneABスタジオ2025について

今年度のOneABスタジオでは、昨年に続き500件以上の新しい事業アイデアをセンター員全員で創出しました。CINCA社との壁打ちで事業アイデアをブラッシュアップしていき、最終的には社内の審査を経て、20件弱の事業アイデアが次のF/Sフェーズに進んでいます。

昨年度との大きな違いとして下記の3点があります。

  1. アイデア創出フェーズの改善
    アイデアの着想・着眼点の再整理、生成AI活用の深化、昨年度参加者の経験値の共有などを行いました。その成果により全体的にアイデアの質が向上し、F/Sフェーズに進むアイデア数が増加しました。
  2. F/Sフェーズ期間・推進体制の見直し
    今年度はF/Sフェーズの時点でチーム組成を行い、アイデアの発案者を含めて最大3名のチームで事業化検証を進めました。また、全体のスケジュールも変更し、今年度はF/Sフェーズの後のPoCフェーズの期間を多くとるようなプログラムになっています。決められた期間の中でより効率的に事業化検証を行うため、参加者にはよりスピーディな検証の進行やピボットの判断が求められました。
  3. 研修の充実化
    今年度は、CINCA社からの研修を受けてからインタビューやピッチデック作成に望んでおり、参加者同士でペアになってインタビューのロールプレイを行うなど実践的な内容の研修をしました。そのため、スムーズな事業検証への移行ができました。

昨年度のアイデア創出フェーズの発表会の様子はこちら

F/S発表会 当日の様子

約3カ月にわたるF/Sのフェーズでは、想定される顧客へのヒアリングを重ねて事業アイデアを精緻化し、課題の解像度を高めることで自らのアイデアの価値を特定してきました。短い期間でインタビューとピボットのサイクルを回し、DNP 合い、事業案のブラッシュアップを繰り返していました。

その集大成となる発表会では、事業アイデアをピッチデックに落とし込み、次のフェーズに進むことができるかどうかを評価するために審査員に向けてプレゼンテーションしました。

発表会当日はCINCA社とDNPの審査員の前でピッチを行いました。限られた5分間の発表時間の中でPoCフェーズへ進む意思や事業の可能性を力強く伝えており、各チームの熱意あふれる 印象的でした。審査員からも真剣な眼差しで鋭い質問や建設的な指摘が投げかけられ、発表者にとって新たな気づきにつながる場となったようです。発表を終えた参加者の表情には、達成感とともに安心した様子が浮かんでいました。

審査員からは、去年よりも事業開発スピード、質と量ともに上がっているとの評価があり、発表会は大成功で終えることができました。

これからのステップ ― 事業化に向けて

F/Sフェーズの後は、約5カ月のPoCフェーズを実施します。
審査員からの評価を経て、今回の発表会からは14件中6件のアイデアがPoCフェーズに進むことになりました。
インタビューとピボットをいかにテンポよく行うかが、審査通過の鍵を握っていたように感じます。

次のPoCフェーズでは、F/Sフェーズで需要を確認できた解決策が、実際にプロダクトとして実現可能なのか、十分に価値を顧客に届けられるのか、採算は取れるのかといった事業成立の可能性を、チャネル検証やMVP(Minimum Viable Product)の作成と提供を通して、確認していきます。

2026年の2月下旬には、PoC期間の活動成果から事業化を判断するPoC審査を予定しています。
OneABスタジオでは、こうした挑戦の芽を丁寧に育てながら、必要な仲間やリソースを巻き込み、事業化への道を着実に進めていきます。


以上、今回は事業検証の成果発表会の様子をお届けいたしました。
PoCフェーズの様子もお届けして参りますので、続報をお待ちください!

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