同時多発的に新規事業を創出！「OneABスタジオ」始まる。｜OneABスタジオ2024

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#事例 #OneABスタジオ #スタートアップ

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新規事業創出に興味がある企業
大企業との事業共創・オープンイノベーションに興味がある企業

この度、大日本印刷株式会社（以下、DNP）の中で新規事業開発をミッションとするABセンターでは、“新規事業を同時多発的に生み出し続ける場所”というコンセプトのもと、新規事業創出プログラムを発足。その名も「OneABスタジオ」。

事業アイデアをつくるところから、事業検証、PoC、事業化までを一気通貫で行える環境と推進体制を整備。熱意さえあればDNP社員自らが0→1の事業創出に挑戦できる、ボトムアップ型の活動基盤として新規事業創出を加速させます。

今回はこの「OneABスタジオ」について、発足の経緯などをお話ししたいと思います。

目次
１．事業構造改革と新規事業
２．圧倒的に足りないアイデア数
３． “出島”による事業創出を目指して
４．ビジネスコンテストでも研修でもない、事業を生み出す活動拠点

１．事業構造改革と新規事業

ABセンターはDNPの事業構造改革の一つとして、新規事業による外部企業とのシナジーおよび事業領域の拡大を掲げています。しかしながら、新規事業創出における活動基盤は決して十分ではありません。

既存事業の推進と並行して、新規事業のアイデア（種）を生み出してスピーディに事業化検証していく仕組みや、0→1の事業化に挑戦したいという高いモチベーションを持った社員の活動フィールドを用意しきれていないことに課題を感じていました。

２．圧倒的に足りないアイデア数

新規事業はしばしば“千三つ”と言われます。アイデアが1,000個あっても実際に事業として成立しうるのは3つだけ。それほど事業創出は難しく、だからこそ数が大事である、ということです。

ですが、このアイデアの数が圧倒的に足りない。ABセンターの目指すDNPの事業ポートフォリオ変革を実現するには、2030年までに少なくとも5,000件以上の新規事業アイデアが必要ですが、今のペースでは到底届かない。そんな危機感を持った社員達の会話の中から、この「OneABスタジオ」の構想が始まりました。

３．“出島”による事業創出を目指して

多くの大企業が抱える“イノベーションのジレンマ”という、「既存事業への依存」や「変化する市場ニーズと保有技術の不一致」のリスク。
もうすぐ創業150年を迎え、印刷技術をコアに様々な分野でグローバルにビジネスを拡大してきたDNPも例外ではなく、そのリスクを抱えています。

既存事業の拡大を前提とした社内ルールやガバナンス体制であることに加え、新規事業に携われる人材の割合が少ないことが、事業拡大とは求められるリスク許容度と投下リソースが異なる事業創出において、スピード感を出すことが難しい大きな要因です。

であるならば、既存組織の外に、事業創出に特化した独自の承認プロセスやルールで管理される「出島」を作り、そこにスタートアップのマインドとノウハウを持った外部企業や教育・研究機関にも加わってもらいながら、Oneチームでスピーディに新規事業創出を実現できないだろうか。このような考えを持ちながら、いずれOneABスタジオ自体が「出島」として機能していくことも視野に、活動を進めていきます。

４．ビジネスコンテストでも研修でもない、事業を生み出す活動拠点

事業案のみを評価するビジネスコンテストでも、社員の学びの場でもなく、あくまで実際に事業を生み出し、早期に事業拡大フェーズへ送り出すことがOneABスタジオのゴールと位置付けています。

通常の承認プロセスの外で事業案を評価できる環境を用意すると同時に、アイデアをつくるところから、事業検証、PoCなど、事業化までの各プロセスで、経験値の高い外部パートナーに実動メンバーとしてジョインいただくことで推進力を強化。“良い事業案が出てきても、推進メンバーが自分1人しかいなくて進まない” といった状況に陥らないよう、極論、事業案と強い熱意だけ持ってくれば、他の事業化に必要なものは全て揃えられるようになっています。

社内の新規事業を作りたい人たちがここに集まり、新たな事業のタネが生まれ、育ち、卒業していく。変化の激しい時代でも、持続的に新規事業を創出していくための活動基盤として機能させ、DNPの非連続的な成長を実現します。