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2026.04.20

XR Innovation Lab 2025年度成果報告会 レポート

XR Innovation Lab 2025年度成果報告会 レポート
この記事はこんな人におすすめ
  • XR(クロスリアリティ)やメタバースの活用や開発を検討している事業者・団体(特にスタートアップ企業など)
  • オンラインを活用した体験型機能/サービスの開発に関心のある事業者・団体
  • メタバース、AI活用などで利便性向上を実現するサービスを開発している事業者・団体

東京都が主導するスタートアップ支援事業「TIB CATAPULT」の一環として、XRとビジネス・学びを融合させる「XR Innovation Lab」クラスターが始動しています。
2025年度の集大成として、構成企業と支援先のスタートアップが1年間の共創成果を共有する報告会を開催しました。

TIB CATAPULTとは?

DNPは2025年8月に、東京都が進めるスタートアップ支援事業「TIB CATAPULT」のXR(クロスリアリティ)領域のスタートアップを支援する事業者と構成するクラスター(同じ目的の複数企業による組織)の「XR Innovation Lab」の代表企業に採択されました。

「TIB CATAPULT」では、都内の様々なインダストリーやテクノロジーの領域において、イノベーションを巻き起こすために組成された複数企業からなる「クラスター」と、東京都が協定を締結し、クラスター領域におけるスタートアップとの連携・協働を推進し、イノベーション創出を目指します。

本報告会は、2025年度におけるクラスター活動を振り返り、参画企業とスタートアップによる「共創の具体成果」を広く共有すること、またスタートアップのサービス展示やネットワーキングを通じて、新たなプロジェクト立ち上げにつなげるマッチングの場とすることを目的としています。

参考:TIB CATAPULT 「XR Innovation Lab」

プログラム:各共創事例とそれぞれの取り組み

今回、6組の構成企業と支援先スタートアップから、共創事例が生まれました。

1 店舗での顧客体験の進化:ソフトバンク株式会社 × 株式会社360Channel
小売店にて来店者が体験できる生成AIを活用したミニゲームコンテンツを開発しています。キャンペーン等と連動することで来店促進や購買意欲向上に寄与し、来店者に身近なAI体験を提供するとともに、店舗スタッフとの接点創出を実現しています。今後は自治体や他企業へのソリューション展開も視野に入れています。

2 エンターテインメントの変革:株式会社イマジカインフォス × SoulStudio株式会社
作品キャラクターとリアルタイムで会話できる「SoulChat」の開発・営業を展開しています。
従来のチャットボットと異なり、AIを用いてキャラクター特有の個性や特徴を登録し、ユーザーとの柔軟な会話を可能にしました。IP価値の拡大とファンエンゲージメントの向上を実現しており、今後は多言語対応によるグローバル展開を目指します。

3 ものづくり×デジタルの新境地:NPOデジタルものづくり協議会 × 株式会社5Blocks
教育・行政機関向けに、Minecraft*1を活用した学習体験コンテンツを提供しています。ゲーム要素を取り入れることで学習意欲と理解度を高め、学習内容を「自分ごと化」する仕組みを構築しました。今後は教育現場のみならず、地域振興など幅広い領域での活用を目指しています。

4 XRとAIを掛け合わせた体験価値提供への挑戦:森ビル株式会社 / DNP × 株式会社THRUSTER
株式会社THRUSTERが提供する「AR/AIグラス」を活用し、施設での回遊やイベントなどでの体験価値向上を目指しています。今後はインバウンド需要を見越したグローバル対応やIP連携を加速させることで、自治体・施設等での活用の幅を広げていきます。

5 メタバースの教育活用への挑戦:monoAI technology株式会社×株式会社fondi
メタバース空間を活用した英会話サービス「バーチャル英会話教室fondi」を提供しています。「英語を身近なコミュニティの仲間が話せると、自分も話せるようになる」という現象をメタバース上で再現し学習意欲を自然に高める仕組みを確立しました。今後は教育コンテンツとして自治体や民間企業への導入を進め、講師や課金ユーザーへのメリットを拡充しながら、新たな学習基盤としての定着を目指します。

6 リアルでの体験をXRで拡張:森ビル株式会社 × 株式会社STYLY
虎ノ門ヒルズ TOKYO NODEで開催された展覧会『攻殻機動隊展~Ghost and the Shell~』で、ARグラスを通じてキャラクターが施設を案内する「物語性のある体験」を実装しました。これにより、施設回遊の活性化につなげ、リアルの展示会での体験をデジタルの世界に拡張するという新たな体験価値のあり方が示されました。今後、観光やイベントなどインバウンド需要に応えるべく、グローバルな展開も期待されています。

7 施設体験の新たなあり方の探索:森ビル株式会社 / DNP × 株式会社360Channel
虎ノ門ヒルズの場を活用して、XRや空間コンピューティングを活用した新たな体験サービスの開発に取り組んでいます。施設内の回遊促進や情報発信の高度化を目的に、来場者がデジタルコンテンツと連動した体験を楽しめる仕組みを検証しており、自治体や企業との連携による展開も見据えています。

これらの発表を通じて、XRの技術がビジネスや教育、エンターテインメントの現場で新たな娯楽や体験価値向上の手段として機能していることが示されました。

交流セッション:共創の深化とデモ体験

報告会終了後は、スタートアップ企業が体験ブースを設けており、技術体験だけでなく、さらなる共創に向けた交流が行われました。

「製品紹介」に留まらない、社会実装を前提とした具体的な議論があちこちで巻き起こっていたのが印象的です。

実際に体験する様子

成果報告会後、新たに複数社から構成企業、スタートアップへの参加要望をいただき、また既存構成企業とスタートアップの新規商談も複数スタートしました。
DNPでは、今回の成果報告会で得られた知見を基に、XRの社会実装に向けた取り組みをさらに加速させていきます。

今後も活動の進捗については「DNP INNOVATION PORT」から随時発信し、共創を通じた新たな価値創造に挑戦し続けます。ぜひ共創・参画にご興味のある方はぜひご連絡ください!

*1Minecraft の公式の 「製品/サービス/イベントなど」 ではありません。Mojang または Microsoft から承認を受けておらず、それとの関連性もありません。

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