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2023.7.12
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DNPの共創コラボレーション拠点「P&Iラボ・東京」が目指す体験型の共創の場とは

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大日本印刷株式会社は2009年から本社がある東京都新宿区の市谷地区における市谷再開発事業を進めており、良好な市街地環境の形成を目指して周辺エリアの整備に取り組んでいます。そして、2023年2月1日に都内に分散していた各事業分野の営業・企画部門を集結し、社外パートナーとの連携を強化するためのDNP市谷加賀町第3ビルが誕生しました。

今回はDNP市谷加賀町第3ビル内に開設した、社外パートナーとの「対話と協働」を実践する体験型施設「P&Iラボ・東京」について、DNP コーポレートコミュニケーション本部 プレゼ・コラボ推進室 室長の間々田修一氏にお伺いしました。DNPの事業と技術に触れることができる体験型施設の特徴や、共創に向けた今後の展望をお伝えします。

 


【この記事はこんな人におすすめ】

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  • 未来を想像(創造)する新規事業や取り組みに興味がある
  • DNPと未来に向けた共創に取り組みたい
  • 共創のためにDNPの取り組む事業領域について知りたい

コラボレーションが生まれる場を目指し誕生したDNP市谷加賀町第3ビルとは

-DNP市谷加賀町第3ビル誕生の背景と狙いを教えてください。

間々田:これまで市谷にあるコトづくり部門と五反田にあるモノづくり部門、その他首都圏に拠点が分散していましたが、市谷地区にすべての営業・企画部門を集約することを目指してDNP市谷加賀町第3ビルの建設が計画されました。事業部門を集約することで、オールDNPとして連携を強化し、いままで以上にスピード感を持って社会に新しい共創価値を提供したいと考えています。

具体的にはフロアごとにコミュニケーションエリアを作り、気軽に打ち合わせやディスカッション、交流ができる場を作りました。そして、DNP市谷加賀町ビル、DNP市谷加賀町第2ビル、DNP市谷加賀町第3ビルの3つのビルをそれぞれ行き来することも可能です。

開放感のあるアトリウム

(開放感のあるアトリウム)

 

また、2023年5月には社外パートナーとの「対話と協働」を実践する体験型の施設として「P&Iラボ・東京」をオープンしました。DNPの技術や製品・サービスを実際に体験していただき、さまざまなテーマで対話を行うことで、新たな価値の創出と共創につなげていくことが狙いです。

 

社外パートナーがDNPの技術を体験できる施設「P&Iラボ・東京」

-DNP市谷加賀町第3ビルに創設したP&Iラボ・東京の役割を教えてください。

間々田:P&Iラボ・東京は、社外パートナーとの共創による価値創出を促進(サポート)する体験型の施設です。
大きな狙いとしては2つあります。
1つ目は、社外パートナーへDNPのP&I(印刷と情報)の技術やリソースを紹介し、頼れるパートナーであると感じていただくこと。
2つ目は、DNPの技術や製品・サービスを体験していただき、共創のイメージを具体化させ、コラボレーションにつなげることです。

 

-P&Iラボ・東京のフロアごとの具体的な機能やテーマを教えてください。

間々田:地下1階「ウェルカムゾーン」では、DNPのこれまでの技術の沿革、製品を使って街を表現したジオラマ「DNP P&I CITY」をご覧いただけます。暮らしのなかにDNPの製品がたくさん使われていることを知っていただき、DNPのアセットや強みを体感してもらい、DNPとの共創活動への期待感を高めていただくことが目的です。

(奥:DNPのこれまでの技術の沿革 手前:製品を使って街を表現したジオラマ「DNP P&I CITY」)

 

地下2階「技術ゾーン」は、DNPの強みであるP&Iの技術や社会にさまざまな価値を提供してきた製品・サービスを紹介し、社外パートナーのみなさまと技術をテーマに対話し、課題を発見するゾーンです。

地下3階「体験ゾーン」は、DNPの考える未来の暮らしを体験していただき、未来への想像を膨らませながら、解決すべき課題や新しい価値を探るゾーンです。XR空間で没入感のある映像を体験できる「ブループリントスタジオ」、ウェルビーイングをテーマに未来の居住空間が体験できる「みらいの暮らし」、書籍に囲まれた空間で未来の暮らしに関するディスカッションを行える場「コ・ラーニング」の3つのエリアで構成されています。

地下1〜3階で社外パートナーのみなさんと一緒に課題を発見し、共創のテーマを深堀りしていきます。そして、DNP市谷加賀町ビルにある「共創ゾーン」を活用し、継続的にディスカッションやワークショップを行い、DNP市谷鷹匠町ビルにある「プロトタイピングスタジオ」で試作を進め、製品化を目指していきます。

プロトタイピングスタジオ

(プロトタイピングスタジオ)

-体験型のエリアでは具体的にどのような体験ができるのでしょうか。

間々田:地下2階「技術ゾーン」ではDNPが制作した約250の製品・サービスが展示してあります。一つひとつ手に取り、提供している価値や、DNPの技術で作られた素材の質感や細やかさについて知ることができます。VRや写真プリントサービスなどもあり、見るだけでなく実際に体験できることが特徴です。

パッケージサンプルなど

(パッケージサンプルなど)

(実際にVR体験もすることができる体験ゾーン)

 

地下3階にある「ブループリントスタジオ」ではDXにより実現する2030年の未来の暮らしをLEDディスプレイやコンセプト展示で紹介しています。アバターを利用した暮らしの未来、デジタルツインなどをイメージした映像を紹介する「バックキャスティングエリア」や、DNPの現在の技術を活用した新しい社会を紹介する「フォアキャスティングエリア」があり、社外パートナーのみなさんが体験を通して共創のインスピレーションを得られるようにしました。

(9つのモニターにより没入しながら未来の暮らしを想像することができるバックキャスティングエリア)

(DNPが開発・研究をする技術テーマから未来を想像するコンセプトが展示されるフォアキャスティングエリア)

 

P&Iラボ・東京から生まれるコラボレーションの展望について

-市ヶ谷駅に近いオープンイノベーション施設「DNPプラザ※」や、その他の施設との連携も想定されているのでしょうか。

(※DNPプラザは大日本印刷が運営するオープンイノベーション施設です。)

(DNPプラザ2F コラボレーションゾーン)

 

加賀町アトリウムで社内コラボレーションが生まれ、そこから新たな事業の種が生まれる。
P&Iラボ・東京で社外パートナ―とともに課題発見と解決策を考え、両者の技術を掛け合わせて新事業に取り組む。DNPプラザで生活者の方も含めた、外部の方とのコラボレーションを実現し、テクノロジー、アート、デザイン様々な観点での共創からイノベーションを生み出すサイクルを目指しています。

-社外パートナーの方にはP&Iラボ・東京をどのように活用していただきたいと考えていますか。

間々田:DNPの多岐にわたる事業についてはご存じの方が多いですが、技術についてはまだ十分にお伝えできていないと感じています。しかし、P&Iラボ・東京ができてからは、社外パートナーのみなさんからDNPの技術の幅の広さや応用の可能性を実感できたという感想をいただけるようになりました。また、技術発展の歴史や、技術の掛け合わせによる実績に対してお褒めの言葉も多くいただきます。ぜひご来場いただいて、DNPの技術と皆さんが持つ強みを掛け合わせ、未来に向けた新しいビジネスの種を一緒に発見していきたいです。

-具体的にどのような課題を持つ企業に来ていただきたいですか。

間々田:先入観を持たずにまずは訪れていただき、DNPの事業の体験を通して多様な可能性を感じ、課題解決の糸口や共創のきっかけを見つけていただきたいです。

具体的には未来を想像しバックキャスティングで事業に取り組みたい企業の方は、地下3階でDNPの描く未来をぜひご体験ください。また、DNPのアセットや実績を活用してフォアキャスティングで共創したい企業の方は、地下2階の技術ゾーンでDNPの技術の掛け合わせの展開の可能性を知っていただくと、共創のイメージが膨らむと思います。共創による課題解決の方法は無限大なので、P&Iラボ・東京を通じて一緒に可能性を探っていきたいです!

 


未来に向けたイメージを共有し合い、共創やディスカッションのきっかけとなるよう、P&Iラボ・東京は常にアップデートを続けてまいります!

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