- CO-CREATION
不登校児童・生徒の保護者に学びと交流を提供するメタバースイベントを実施しました。
メタバースは、性別や見た目にとらわれずにアバターを自由に選択することができ、音声会話やテキストチャットだけではなく、感情や意思を表す多彩なエモーション機能がコミュニケーションを促進することから、不登校……
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ニュース
ディスレクシアを始めとする“読み書き困難”の症状をご存知でしょうか?
ディスレクシアとは、知的能力に関係なく文字を読むことが困難な学習障がいであり、「文字が躍る・動く・ねじれるように感じてしまい、どこにどの文字があるか分からない」「文字や単語の間が広い場合は読めるが、字間が狭いと誤りが増える」など、人によって症状はさまざまです。
DNPは、国立大学法人東京工業大学の朱助教によるディスレクシアの研究をもとに、Webアクセシビリティ技術を有するファシリティジャポン株式会社、フォント開発やWebフォントの配信技術を有する株式会社リアルタイプと連携し、文字の読み書きに困難がある人にも見やすく読みやすい「じぶんフォント」のプロトタイプを開発しました。
日本では学齢期児童の約8%が、文字の読み書きに困難があると言われています。しかし、本人の「見え方」「感じ方」に現れる症状のため、周りからは気付かれにくくケアが遅れてしまうのが現状です。「じぶんフォント」をあらゆるパートナーとの連携で社会実装することで、文字の読み書きに苦手意識を持っている人や、症状がきっかけで読み書きから離れてしまっている人が抱える潜在的な課題を解決していきたいと考えています。
このプロジェクトはこんな方におすすめ
ディスレクシアの人にとっては、フォントの変更が読みにくさの軽減に役立つ場合があることが知られており、欧米ではディスレクシア対応フォントに関する研究や実用化が進んでいます。国内でも東京工業大学の朱助教によるディスレクシア対応の日本語フォントの試作・評価が進んでおり、その有用性が確認されています。一方、日本語の情報処理で少なくとも必要とされる約7,000字(JIS第1・第2水準)のフォントの開発には、高い負荷がかかっていました。こうした課題の解決に向けてDNPは、これまでのフォント開発のノウハウを活かして、自社フォントである秀英体(秀英体丸ゴシック)を使った3種類のフォントを開発しました。
「じぶんフォント」は朱教授の研究で判明した、読み書きに困難がある人に好まれる形状の特徴をベースに開発しています。画線がシンプルで、先端や角が丸い「秀英丸ゴシック」をベースに、ひら仮名は形状や大きさを整え過ぎないようにしており、例えば「い」は平たく、「く」は縦に長くなど、手書きの形状に近いデザインで、字間にゆとりがあるのが特徴です。
DNPでは「じぶんフォント」に限らず、障がい、世代、国籍を問わずあらゆる人が同じように対話や情報授受できる社会を目指したユニバーサルコミュニケーションサービスを開発・展開することでD&I推進に寄与することに取り組んでいます。
現在は一般への「じぶんフォント」の提供や販売は行っておりませんが、これからさらに研究や開発を重ねて、どなたでもこのフォントをご利用いただけるようにプロジェクトを発展させていく予定です。世の中であたりまえに「じぶんフォント」が使えるようになることを目指して、下記活動を行っていきます。
企業や自治体のホームページ、オフィスコミュニケーションツール、教育ツール等に「じぶんフォント」を導入いただき、アクセシビリティの向上を目指します。
初期プロトタイプのアンケート結果からさらに研究を重ねて、より読みやすいフォントの開発を進めていきます。
ディスレクシアを始めとする文字の読み書き困難は、本人が自覚したり周りが気付いてあげられることも少なく、世の中の認知度は低い状況です。まずはこのような潜在的な課題を抱えている人がいることをより多くの人に知ってもらい、その課題を解決する一助となる「じぶんフォント」の存在をより広めていきたいです。
上記活動を推進するためにも、さまざまな領域の共創パートナーを求めています。
★このような活動を取り入れたい、共に取り組みたいとお考えの企業、自治体、支援団体の方はぜひコチラからお問合せください。
お問合せを頂いた企業様とは下記のような形で共創検討を進めさせて頂ければと考えております。
STEP1
問い合わせフォームからご連絡ください。
STEP2
DNPから1週間以内にご返信させていただきます。
その際、MTGの申込設定などご相談させていただく場合もございます。
STEP3
ご面会or資料送付
★お問合せフォームはコチラです